ヘミングウェイのネコたち
【フロリダ】
作家アーネスト・ヘミングウェイが暮らし、現在は博物館となっている建物に住み着いているネコ約50匹が今後も平和に暮らせる事になりました。
このネコ達はヘミングウェイゆかりのネコの子孫でその処置について米農務省と博物館側が数年以上にわたって対立していました。
農務省は「ネコを動物園のように飼育しているなら許可を取るか、『展示物』としてケージに入れるなどの措置を取るよう」指導していました。
しかし博物館側は、ヘミングウェイが1935年に友人から贈られた6本指のネコの子孫であり『見せ物』ではないと反論し「飼育許可の必要はない」と拒否をしていました。
この対立に、キーウェスト市は「博物館に住み着いているネコはサーカスの動物のように見せ物にされていない」と判断。
「6本指ネコの存在は歴史的にも社会的にも意義があり、観光面でも重要」だとして市が定める『飼い猫は1世帯につき4匹まで』という条例に例外を認めて博物館の支持に回っていました。
これを受け、農務省は博物館側と話し合い「ネコは展示物ではない」と判断した上で「敷地内からネコが出ないようフェンスを設置する」との取り決めで博物館側と合意に達しました。
博物館はこれまでの話し合いで弁護士費用とフェンス設置料で25万ドルを費やしたそうです。
総額2700万円の話し合い・・・
「ネコ冥利につきる」と言うか・・・
「ヘミングウェイ冥利につきる」と言うか・・・
管理者・自治体・農務省のみなさん、お疲れさまでした・・・