PS3版『428 ~封鎖された渋谷で~』感想・レビュー | ゲームレビューの森

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428 ~封鎖された渋谷で~

■PS3版「428 ~封鎖された渋谷で~」


サウンドノベルは、どちかというと苦手なジャンルで

ただ文字を読み進めるゲームというのはちょっと・・・・みたいな

固定観念が邪魔してクリアした試しがなかったのですが

「428(よんにーはち)」は違った!!


素晴らしすぎるゲームでした。


渋谷最大チームの元ヘッド、新米刑事、熱血フリーライター、

ウイルス研究者、ネコの着ぐるみ・・・


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関係性のなさそうな主人公たちが1つの身代金誘拐事件に

絡んでゆきます。もうこの設定でドキドキものですよねw


ストーリーは午前10時から始まり5分刻みで進行。

なんとか1日のうちに完結します。


合間に表示される幾つかの選択肢により話は思いもしない方向へ。

どうでもいい可笑しな展開になったり、キャラ崩壊の展開になったり

時には死んでしまったり、プレイヤーの選択が主人公達の運命を

左右します。


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▲ほのぼのとしたタマ編 タマかわゆ~(*´Д`)=з


面白いのはその選択肢がどれも正しいように見えること。

一人の主人公だけをとことん進めてBAD ENDを迎えれば、

他の主人公がどうすべきだったのか自ずと分かってしまうのですが

選択肢を選ぶ段階では判断がつきにくいです。迷いますw


さらに、一部の選択肢を選んだあとに、途中まではそれらしく話が

進んでいたのに、いきなりどん底に落とされる悔しいものもあります。

ホントに知らず知らずのうちにBAD ENDへ導かれてるんですよw

ま、BAD ENDを見るのも一つの楽しみ方ということでw


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■グラフィック・サウンド


言うことなし。(プレイ環境=40型液晶テレビ/HDMI接続)


PS3版はHD化&5.1ch対応のBDソフトということで

実写の静止画は、人間の肌の毛穴や髭の剃りあとなどが気持ち悪いほど

見え見え。当然のことながら文字はくっきりです。音の迫力もすごいです。

Wii版も綺麗な画質だなーと思っていましたが結構差がありますね。


サウンドノベルといっても、じーっと文字だけを眺めて退屈することはなく、

同じ場面でも様々な角度から撮られた静止画が次々と

変わるので、役者さんの演技を存分に楽しむことができますヨ!


■システム面・操作性


システム面は簡単・快適で◎です。

自分のペースで読み進め、○ボタンを押すのがだるければ「オート」に

設定すればよいだけ。テキストログはいつでも読むことが可能です。


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▲「JUMP」画面


文中に出てくる青字と赤字の言葉は□ボタンで選択。


青字は「TIP」と呼ばれ、豆知識や用語説明を見ることができ、

赤字は「JUMP」と呼ばれ、別の主人公の話にジャンプします。

JUMPは、強制的に止まっている(KEEP OUT)主人公のストーリーを

先に進める大きな鍵となっています。

あっちいったりこっちいったりと全員の話を進めていくわけですね。


セーブはオートセーブ(ON/OFF切り替え可能)。

いつでも主人公のタイムチャートに戻れます。

うんうん快適快適♪


■難易度


難易度は低めの部類に入るのかなー。

序盤から中盤までは、どのBAD ENDを見たとしても、ヒントを見る

ことができ、どこをどう直せばよいかはっきり分かります。


が、終盤、クライマックスはヒントが一切ありません!(どーん)

とにかくBAD ENDの嵐w


428は別々の生き方をしていた人物が最終的に一つに集約される

シナリオなので、誰かが間違ったことをしてしまえば、それはもう

大問題。複数人がBAD!BAD!BAD!になっちゃいます(笑)

正しい道を探すのが大変でしたね。推理苦手なのよ・・・。


ただ、いくらBAD ENDになろうが、先が気になってしょうがなくなる

神がかったシナリオに、そんなことも苦痛にならなくなる?はず!たぶん。

まさに終盤。「○○が××という予想だにしなかった展開」に

このゲームをプレイしたほとんどの方がハッとしたのではないでしょうか。

僕はふつーに騙されましたよ(;^_^A

いったん読み始めたからには、ぜひ最後まで読んでほしいですねー。


■ボリューム


本編のクリア時間は26時間34分(約3時間は寝落ちと思われるw)

読むスピードに個人差があるし、BAD ENDに拘らない場合は

20時間もかからないかもしれませんね。


クリア後にはメニューにボーナスコンテンツが追加されます。

これはクリアしてからのお楽しみなので内容は伏せますが、

全てのボーナスコンテンツを見るには、攻略サイトに頼らないと

厳しい面がありそうです^^; 僕は頼ってる最中ですw


トロフィーは全部で27項目あります。


【総合評価】:95点


-5点は、本編に登場する歌手の宣伝がくどい点です。

何度も出す必要性を感じられず・・・・。


それ以外は特に不満はありませんね。


渋谷に生きる人達の人間ドラマが丁寧に描かれ感情移入しやすく、

話の盛り上げ方も巧みで、映画のようなスケール感は最高としか言いよう

がないです。笑ったり、驚いたり、ちょっぴり泣きそうになったりと

個人的には、とても感動のできる素晴らしいゲームだと思いましたね~


最後に、今回はPS3版のレビューをしましたが、発売中の

PSP版もWii版も本編の内容は同じです。

(※ボーナスコンテンツが若干異なりますが)

画質と音を重視するのか、それとも手軽さを重視するのか

自分の好みに合った「428」を選んで遊んでみてください~。

やらなきゃ損です!絶対に!


チュンソフトさんはドラマ化をお願いします・・・・。