3年ぶりのマサキは

私が覚えてたマサキとちがって

なんだかすごく幼く見えた

こんな可愛いイケメンだったっけ?


マサキとの制限時間は1時間

その後は健太と約束を入れている

私の決心が揺らがないように

私の平常心が乱れた時

健太に救われるように…


応接室に入ってすぐ


「これ見た?」


と差し出されたのは

二人が大好きだったアーティストのDVD

マサキと別れてからは

聞くだけで苦しくてムリだった


「見てない、聞けん〜」

「まじで?貸してあげるわ

    今回の今までで一番カッコえーよ」


マサキから連絡があってから

今まで苦しくて聞けなかった思い出の曲を

久々に聞いてみた


その歌声はマサキに似てて

いつも胸がきゅーっとしてた

マサキと別れてからは

悲しくて辛くて苦しくてムリだったけど

その日の歌声は

胸がじんわり熱くて

久々に、恋の味がした


マサキが消えて

苦しみの中マサキへの気持ちを殺して

マサキを憎んできた日々


なのに

彼と繋がれた安心感で

今までの憎しみも辛かった日々も

全部スーッと消えて行った


目の前にいる

愛しかった元恋人

何も変わってない

相変わらずカッコイイ


あの頃みたいに

どーでもいい話をして笑いあった


ふと沈黙があって

マサキが私を見つめた


「一段と綺麗になったな」


ああ、私

そう言わせてやるって思いながら

ずっと頑張ってきたんだよ


「ありがと、うれしい」


満面の笑みでお礼を言った


別れを決心したとき

最初に存在を消したのはマサキだ

不完全燃焼

マサキが何を思い

何が原因で消えたのか

私は確信を突かず

ただ自分なりの考えで無理やり終止符を打った


マサキからあの頃の気持ちが聞きたい

でもその前に

私の後悔を伝えたかった