妻・由美子の診断結果について | ☆★るーたんにっき★☆

妻・由美子の診断結果について

5月27日、私と由美子の二人で市大センター病院の精神医療センターに行ってまいりました。


私、由美子そしてドクターの三人で由美子と私が出会ってから起きた由美子の異常行動、私と出会う以前に起こした異常行動についてのヒアリングをすすめた結果由美子は、




「解離性障害」(かいりせいしょうがい)と判定されました。




【トラウマ(心的外傷)や強いストレスが原因となり、それへの防衛手段として、話し掛けなどへの反応が鈍くボーッとしたり(混迷)、記憶を失ったり(健忘)、自宅や職場から逃げ出したり(遁走(とんそう))と、さまざまな症状が出る。自分が自分でないような感じがする「離人症性障害」や、多重人格とも呼ばれる「解離性同一性障害」も解離性障害の一つ。治療は薬物療法やカウンセリングなどで、数週間で治る場合もあれば、1、2年と長引く場合もある。】




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解離性障害についての詳細はこちら




私もPCで調べてこの「解離性障害」もしくは「境界性人格障害」を疑っていました。




先生から言われたことの要点をまとめると、


◎治療には時間がかかる。


◎「よく」なるが、「治る」ことはない。


◎現時点での妊娠・出産は無理。よくなっても妊娠~育児については必ずサポートが必要。(つまり常に監視していなくてはならないようです。)


◎自殺の可能性がかなり高い。




由美子と私にとっては悲しい宣告です。私は火葬場での一件以来調べていましたし、妻は当初は自分はどこも悪くないと言っていました。




実際、昨日も病院でもはじめは他の患者さんと一緒にしてもらいたくない。自分は別だ。という感じでしたが、問診表を渡され書き込もうとすると、思い出せない・書けないことだらけの自分に気付きショックをうけみるみるうちに顔が生気を失い、他の患者さんと同じような表情になりました。




しかし、この疾患は本人の自覚症状がないため実際は多数の人がこの障害をもつとも言われています。


解離性同一障害(多重人格症)の場合、本人が自分の中にいる別人格に気付いているので自分で受診するのに対し、解離性障害の場合自覚症状がないので診察を受けるのは珍しいそうです。




わが家の場合でも、以前から何らかの疾患の疑いを私は持っていましたが、龍太郎の件がなければ見過ごしていたと思います。




由美子の場合、幼児期に母親の虐待をうけた子供でした。またパニック障害で通院歴も以前あったそうです。


それを知っておきながら、龍太郎の死まで何も手を打たなかった私にも責任があります。




現時点で妊娠・出産は無理との判断があるのですから、結婚以前からこの症状があった由美子に龍太郎を妊娠・出産することはじめから不可能だったのでした。子供を「作ってはいけない」夫婦が作って産まれたのが、わが最愛の息子・龍太郎です。わたしたち夫婦の子供に生まれてこなければ…




5/17(日)に龍太郎は亡くなりました。妻が異変に気付き救急に通報したのが午後9時でしたが、司法解剖の結果死亡推定時刻は午後6時でした。この3時間の間妻は何をしていたのか?




これは、解離症状により意識を消失した由美子が6時に哺乳瓶の底で鼻と口をふさぎ窒息死させたあと、9時に解離状態を脱出し意識を回復したのだと思います。




由美子が6時になって急に解離状態になったかと言えば、そうではなく兆候はあったのです。




※下記の4枚の写真につき画像の無断転載・使用を固く禁じます。

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【ふだんの由美子】


もともと目つきの良いほうではありませんが、表情などがやわらかいです。




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【5/17・8Fエレベータ前】


私の出勤前のお見送りで


表情・目元が固く険しいです。




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【5/17・エレベータ内】


目付きが完全に危ないです。




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【5/17・マンション玄関】


龍太郎生前最後の写真


母親の異変に気付き、不安な顔をしています。


この約2時間半後、悲劇が起きたのです。




このお見送りの時の写真はあと何枚かあります。


どれを見ても、龍太郎は由美子から顔と身体をそむけています。


いつもは身体を完全に預けてしまっているので写真がとりずらいのですが。




あとの祭りですが、この日の龍太郎は大変機嫌がよく私のほうを向いて笑っていました。


最後の1枚は私と別れるのが寂しくて…と出勤後勤務先で写真を見て思っていました。


由美子の表情もいつもと違うなと同時に思いました。




あの日龍太郎は、母の異変に早くから気付き父である私にサインを送っていたのかもしれません。


とうとう気付かぬまま仕事にいく私に、直後に訪れる事態への不安とあきらめをあらわしていたのだと思います。




私がいち早く対処していれば…




【妻・由美子からの伝言】


もし他の人から目付きや表情、行動がおかしいと言われたら、自分ではわからなくても素直に聞き入れ、病院で診察を受けてください。


私たちのような悲劇をくりかえさぬためにも。