現役中、いつとは言わないけど何度か色々とアルバイトをした事がある。


初めてのアルバイトはパチンコ屋だった。その時アルバイトをするのは人生初。求人雑誌の時給1250円だけを見て決めた。休日なんて1350円。


パチンコの仕組みは全く分からなかったけど、そんな事記載してなかったし、通常だろうと。


業務は持ち場の島(一列)を回り、一時間に一度、一・二階のトイレ掃除をする事だった。


常にインカムを着けての業務。


制服を着ての業務。スカート(想像しないで)。


大当たりがあれば小当たりがあるのではないか?とか時短とは?確変?リーチ?など不思議な事がいっぱい。


一週間位は根気よく教えてもらった。


その店では大当たりすると台の上に"大当たり"の札を差し、その時に「おめでとうございます!」と一礼するのだが


ある時、常連であろう中年女性に「おめでとうございます!」と言ったところ「おめでたくないわよ!」と怒られた。


私は納得がいかず他の従業員に相談すると「ずーっと出なかったのに大当たりが単発だったからよ」と教えてもらった。


その時はあまり理解してなかった。その後は他のパチンコ屋でパチンコの仕組みを理解する為に少し通った。もうやってないけど。


ある時、近所のパチンコ屋で店員が刃物で刺殺されるという凄惨な事件が起こった。


当時その近辺では外国人犯罪者達が500円両替機に偽の500円硬貨を入れてくずし、本物のお金を騙しとる行為が頻発しており


その行為を注意した男性店員が被害にあったという事だった。


私がいたパチンコ屋さんにもそれらしき人が来た様だが、それを見つけた店員は恐くて注意できなかったそうで、店長に怒られていた。


当時は私も"何で取り逃がしちゃったの!?"と思っていたけど、今考えたらやっぱ恐いよ、刃物は。






あと覚えている事といえば、パチンコが出ない腹いせにトイレを思いっきり汚して帰る人がいたとか、


出玉の数を数える為に箱を持って行こうとしたら、ひっくり返してしまい困ったとか(皆がそれぞれの島から大集合して拾ってくれたけど)。


バイトの日を多くすればする程当然お金は入ってきて仕事も出来る様になりのめり込んだが


プロレスの練習に割く時間が減り"何の為にバイトしてんだか"むなしさが込み上げた。


最終的にはタイミング良くプロレスだけで食べていける水準に達し、バイトを辞めた。