豊田真奈美選手がガイアに参戦する事になった。


里村や永島がシングルマッチをした。私はこんな事できないと思った。豊田さんは以前私がJWPに所属していた時にシングルマッチをした時よりパワーアップしている様に見えた。


元全日本女子プロレスの選手は破天荒な人達の集団で(あくまで私個人のイメージ)私のちっぽけなセオリーなんて通じない様に思えた。


なのに、いつだかの5月、後楽園ホールで豊田さんとシングルマッチをメインでやる事になった。


私は最初、最悪だと思った。


JWPに所属していた時、5月に後楽園ホールで福岡選手とメインでシングルマッチをした時があった。最悪の試合をしてしまい、それ以来そういうのがトラウマになっていた。


でも、もうやるしかないのだ。試合までどうにか自信をつけるしかない。1ヶ月みっちりトレーニングした。


私のプロレススタイルは攻めよりも受けて様子を見る、名付けて"窮鼠猫を噛む戦法"であるから(ただ攻撃が苦手なだけともいう)下手すると攻められっぱなしで終わる時があった。


そういう事にならない様にスタミナアップも考えてトレーニングした。


スタミナがついてくると思考も冴えてきて相乗効果があった。


試合には負けたけど、スタミナにはまだ余裕があった事を覚えている。


「天野にはもう少し粘って欲しかった」という声も聞こえたが、試合を楽しめたし、何よりも私は何年か越しのトラウマを克服し満足していた。




















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