11月頃、そろそろデビュー戦だという事が決まった。


矢樹さん菅生さんにデビュー戦で着る水着を買いに連れていってもらった。


アメ横のスポーツショップだった。


それぞれが思い思いの水着を選んだ。


激しく動くのでずれない様に両方股のところに靴紐を通すべく"補強"を縫った。


1994年12月4日。なぜそのメンバーになったのか、その経緯は覚えていない。


宮口VS天野
能智VS久住だった。


故郷静岡県から父親がバス2台を手配し、皆応援に来てくれた。


入場式があった。全く覚えていない。


第一試合目10分一本勝負"宮口VS天野"、私は赤コーナーだったと思う。階段の下、関西さんが「よし、いってこい!」と腕を組んでいたのを覚えている。


試合が始まった。日頃の練習の成果かスタミナ切れする事は全くなかった。むしろ客席に目をやる事ができた。


「ラスト10秒!」時間がない!ロープワークをしドロップキックをしようとするも、やはりボディースラムがいいか、急いで宮口のところに戻るもタイムアップ。


なんと初々しい幕切れ。10分ドロー、二人はレフリーに手をあげられる。


試合が終わるとすぐ水着の上からTシャツをはおりセコンドにつく。


久住も先輩相手に積極的な試合展開だった。


関西さんやデビルさんから「すごく良かったけど、今日がデビューなのだからまだまだこれからだぞ」みたいな事を言われたと思う。


試合はすごく良かったと色んな人から評価を受けた。




















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