私がプロレスラーになりたいと思ったのはかれこれ物心ついた頃。


故祖父はプロレスが大好きで日曜日夜8時になると、全日本プロレスをTVで見ていた。


そのTVを横目で見ながら、私は父親とプロレスごっこをしていた。


週一回のこの時間の為に日々新技を考えたりした(マッチを投げて気をそらせたすきに殴るとか…スゲー新技、斬新!と思っていた)


やられた父は大ダメージ、そして大ウケ。


私が小学校に上がる位?になると父親はプロレスごっこをしなくなってきた。


大人になってから聞くと、「大人になったらプロレスラーになる!って言い出したから、ホントにそうなったら困るからやめたんだ。」と。


お父さん、後の祭り。


小さい頃から誰に似たのか非常に頑固で荒っぽかったので、そうなるべくしてなったのかなと。


今思うと父親は私に他の選択肢も並べていた。


「競馬とか競艇とかスッゲー儲かるで…ほら、競輪とか。理恵子自転車好きじゃん、俺も昔は競輪の選手になりたかったけど、家を継がないといけないからオヤジに反対されてやめたんだ。」とか。


いいな~なんて考えたりしたけど、プロレスをやりたいという気持ちに比べると、金儲けなんてどうでもいい話だった。


















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