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第18回全日本自動車整備技能競技大会優勝の1級自動車整備士が送る
日々の整備の備忘録

ダイハツ テリオスキッド J111G

 

走行中振動が凄いので見て欲しいと入庫

とにかく乗れば解ると言われ

さっそく乗ってみると

エンジンを掛けてすぐに分かりました

1本死んでいます!

この車両のエンジン3気筒あるのですが

そのうちの1気筒が働いていない状態です

当然バランスが崩れ物凄くエンジンが揺れます

そして力が無く吹け上がりも悪いです

 

まずは何が悪いか調べます

おそらくはイグニッションコイルではないかと当たりを付けつつ点検

イグニッションコイルとは点火プラグに2万ボルトの電流を流す部品です

エンジン上部のカバーを外しコイルを丸見えにしておきます

写真の様に配線を1つずつ外してみます

1番手前を外すとエンスト

2番目真ん中を外すとエンスト

3番目奥を外すと無反応

まずこれで3番目が怪しいです

次に2番目と3番目のコイルを入れ替えます

同じように点検

1番目エンスト

2番目無反応

3番目エンスト

入れ替えたコイルの場所が無反応になったので

現在2番目のコイルが壊れているのが決定しました!

なので新品に交換するとエンジンの振動も止まり

拭け上がりもバッチリです。

 

ちなみにコイルを入れ替えても3番が無反応の場合

スパークプラグの異常も考えられます

プラグでもない場合最悪なエンジン圧縮不良となり

オーバーホールする事になります

 

今回はコイルで直って良かったですね。