ボクには商売で悩んだり壁にぶち当たった時に必ず見る1枚の写真があります。
それはボクの商売仲間でもあり先輩でもある、熊本県阿蘇市を中心に食品スーパーと衣料品のお店「みやはら」を経営している仲間のお店がSNS上に投稿された時の写真です。
熊本県阿蘇市と言えば、2年前の熊本地震で甚大な被害を受けた地域です。
ボクは未曾有の災害というものは経験した事がありません。
当事者の心情が解らない者が軽々しくブログに書くような事ではないのかも知れませんが、とても胸が熱くなった出来事だったので当時の事を思い返してブログに書くことにしました。
2016年4月16日、M7.3の巨大地震の発生により家屋の崩壊や土砂災害、阿蘇大橋の崩落などもあり阿蘇の中心部に繋がる数少ない道路はこの巨大地震によりごとく破壊されました。
阿蘇山周辺はまさに陸の孤島となっていました。
地震発生当時、グループの仲間も何人か連絡を試みたんですが、思うように携帯電話も繋がらず・・・半日くらいして先輩からどうやら本人は無事でいるらしいと。
(後日詳しく調べると店舗や従業員の自宅など相当な被害があったそうです)
「とりあえずは無事で居てくれて良かった〜」とホッとため息をついて胸を撫で下ろしたのを今でも良く憶えています。
何か自分達でも出来ることは無いか⁉︎と先輩達や親しい取引先の人達と連絡を取りながら「みやはら」さんや被災者の人が必要な物資をかき集めどうにかして物資を届けようとしていました。
ただ阿蘇へと続く道路網は地震によりことごとく破壊されてしまっていて、運送会社の人には「この物資も手前の熊本市内までしか届ける事は出来ない。阿蘇にはいつ届くかわかりませんよ。それでも良いのなら運びますが」と言われました。
でもTVでは、とにかく水が足りない食料がないと報道されていました。
ボクは地元で取引のある卸屋さんから2Lのミネラルウォーターをどうにか50ケースくらい確保する事ができました。
でもそれを直ぐに届けたい相手に届けることはできません。
これがあれば少しは役に立つのに。
でもどうしようもない。
そんなもどかしい気持ちでいた時に、先輩からグループLINEで1枚の写真が届きました。
被災された地元の方の投稿だと思います。
写真の日付は4月17日。地震の翌日です。
まだ災害救助の体制が整わず、特に食料が無い状態の阿蘇市内で営業しているお店は当然ありません。
自分達も被災者であるにも関わらず・・・
自分達のお店が地元の人達に必要とされてるからと。
電気も付かない状態で、建物内は危険だからと駐車場に段ボールを積んでの営業です。
この写真を見た時、ボクは胸が熱くなりました。
先程も書いたように、ボクは未曾有の災害を経験した事がありませんし、出来ることならこれからも経験したくはありません。
でも実際にこの様な事が起こった時、自分も同じような行動を取れるかどうかも分かりません。
ただ、災害もないいつもの日常の中であっても「商売をする」という事は誰かの役に立つ事であり、誰かに喜ばれる事である。
その為に「はんがい」というお店はここに存在する。
これからも地域の人に少しでも必要とされるお店・喜ばれるお店でありたい。
この写真はボクをそんな風に思わせてくれたとても大切な1枚の写真です。
※熊本の「みやはら」さんは現在、熊本市内と阿蘇市で7店舗。震災前と変わらず、いやそれ以上に元気に営業されてます!
