みのもんた切れず TBS苦悩続く | WCloveのブログ

WCloveのブログ

ブログの説明を入力します。

となってからは、鬼族の10の王族の内、実に3つをここ数年で討ち取った。今や鬼どもが怯えて、ついには同盟を組む始末だ。そうなると、東の大陸では近々一大決戦が行われる可能性がある。この大陸では大魔王6体を滅ぼすのに100年以上かかったが、このままだと奴の存命中に東側は統一されるだろうな」
「へー、そんなに強いんだぁ。会ってみたいわね、その坊やに」エルメス エブリン

 ブラディマリアが楽しそうに笑う。その彼女にオーランゼブルが語りかける。

「では会ってみるか?」
「あら、いいの?」
「むしろ貴様でないと話が成立すまい。耳を貸せ」

 オーランゼブルがブラディマリアに耳打ちする。その話を聞くと、ブラディマリアがニヤリとした。

「それは面白そうね。じゃあアタシは東の大陸に向かうわ。上手くいったら一度帰って来た方がいいかしら?」
「そうだな。それからのことはまた追って話そう」
「了解~じゃあ善は急げよね。早速行ってくるわ」

 ブラディマリアは手をひらひらと振りながらその場を後にする。その姿が見えなくなると、オーランゼブルはくるりと全員の方を振り返る。

「よいか、皆の者。我々はこれから世界の真実の解放のために、その行動を本格化する。とはいえ、真竜とは元来もっと行動を表面化させてから交渉を行う予定だった。まだ彼らとは事を構えたくないそのため、今少し我々は表立って行動するのを控えなくてはならない」

 全員がその言葉を黙って聞いている。

「なので今ブラディマリアにも伝えたが、工房は既に必要数が完成した。後は実行に移すだけその前にやるべきことがいくつかあるがな。まずはドゥーム」
「はいは~い」

 ドゥームがずいと前に出る。

「お前には『闇化』を任せる」
「魔王を生み出す土壌にするってやつですか?」
「うむ。悪霊の貴様が暴れれば、それだけで大地は汚される。存分にやるがよい」
「ははっ、こりゃ楽しそうだ! んじゃ早速!」

 言うが早いか、ドゥームは靄となって消えた。エルメス

「次に、ティタニア、サイレンス」
「「はい」」
「2人で例の物を奪取せよ。回収し次第、武器を持ってティタニアはここに帰還。ブラディマリア次第だが、別の案件を任せることになるだろう。サイレンスは今まで通りの任務に戻るがよい。サイレンスが進めておる件は、例の時節に間に合いそうか?」
「8割りがた問題なく。指示さえあれば、今の段階でも実行可能です」
「うむ、では予定通りの時期に間に合うよう行動せよ。行け」
「「はっ」」

 そしてサイレンスとティタニアも姿を消した。

「次にドラグレオ」
「ああん?」

 ドラグレオの答えは面倒くさそうだった。その様子を見てオーランゼブルも苦笑する。

「暴れ足りんか?」
「当たり前だ! もっと歯ごたえがあるって俺は聞いてたんだが!?」
「心配せずとも、近いうちに思いっきり暴れさせてやろう。ブラディマリアが上手くいこうがいかまいがな。だから今は寝ておけ、来たるべき時のために」
「いいだろう、約束だぜ?」
「心配するな。貴様の力を存分に振るわせてやる」
「じゃあちっと寝てくらぁ。一番奥の部屋を借りるぜ」

 そうしてドラグレオは盛大な欠伸(あくび)と共に去って行った。

「アノーマリー」
「はいはい」
「工房は完成して稼働にも問題はないと聞いたが、正直素材の方はどうだ?」
「ああ、そっちも問題なさそうです。姫――カラミティが上手くやってくれるそうですから。あとサイレンスもできる限り協力してくれるそうなので、なんとかなるかと。今の研究も順調なので、新しい研究に着手しようかと思っています」


http://www.bonjzb.com