を子供扱いなんだって?大したもんじゃねえか、おい、そこの兄ちゃん握手だ!握手しようぜ!」
『師匠!』
ほら二人の反応もばっちり。だけど、握手、のくだりで二人に緊張感が生まれたな。まさか超握力か!?いたたたた!ってなるのか!?
だが握手くらいなら、まあ我慢か。iwc マーク17
会っちゃった以上、この手の変態な輩は引いてくれないに違いない。さっさと済ませてお帰り頂こう。
だって窓でもない客室の壁破壊して乱入して「よー」じゃないって。うちの澪がまたレイプ目だすだろう?
むぎゅ。
う、あれ。いたたたたってならんぞ。
むぎゅむぎゅ。
もしもしキモいです、おっさん。
真面目な顔してオールバックの強面が男の手握りこんでいる。
……はっ!まさか、ソッチの人か!?駄目だ、これは緊急回避を要する!知的好奇心の限界を超える事態である!
「ほう…」
ゾワ。
お、悪寒が!
「は、離してもらえます?」
僕の方の手は既に力が入ってない。あまりの恐怖に脱力中だ。
「これはまた…」
ゾワゾワ。
固唾を呑むAB及び澪。すごく微妙な空気が僕らの間に流れている。
「久々に、良い」
ゾワゾワゾワ!
ブチッ!
「離せって、え、ブチッて何?」
「天誅!!!!!!」
僕が我慢の限界を迎えて手刀で握手してるヤツの手首を叩き接触を断った瞬間。
なにやら血管の切れる音が聞こえたかと思うと烈風が舞い起こり、変態の姿が消えた。
お?iwc アンティーク
僕の左側には興奮気味の澪が肩で息を上下させながらプルプルしている。
天誅ってこいつが言ったのか。片手に扇を持っている。
あぁ!それで変態を張り倒したのか!姿が見えないという事は、ヤツは自分の壊した壁から退室したわけだな。吹っ飛んで。
生きてるかな。いや生きてるな。ああいうのは楽には倒せないものだ。
『し、師匠~!』
ABは僕より少し遅れて状況を判断したのか、再び声をハモらせて師匠と同じく壁から彼の後を追って出て行った。
「わ」
「わ?」
「私だって若様とそんなにくっついていたことはありませんのに!あの無頼!32秒も若様と!」
こわっ!
お前も十分怖い!
ガチムチ型のホモ疑惑と食欲旺盛なヤンデレか。
すさまじい二択だな。これがエロゲなら僕は例え平積みしまくった話題作でも手を伸ばさない自信がある。
とりあえず何も考えたくなくなった。
宴までは大人しく寝るとしよう。正気の回復には睡眠が必要です。熟睡できる自信はないけど寝よう。
~???~
何とも理解しがたい存在を見つけた。
我に疑念を持っている。おそらく、間違いあるまい。
この希少な種族の中に入り込んでしばらくが経ったが、あのような存在は初めて見た。
二人とも、ただのヒューマンでは無い。
もしや我の追い求める存在、であろうか。よもやそんなことはないと思うが。
なればもう何者への義理も無く動く。本懐に近づく事こそが最優先だ。
この面白い力が通じぬ可能性も出てきた。本体として相手をせねばならぬか。
連絡はどうするか。
邪魔が入っては面白くない。決まっている。
そうとも。
……いらぬな、元々あの女とは対等の協力関係に過ぎない。いや利用しているだけ、とさえ言える。
真相はどうあれ、我はアレらに興味がでてきた。是非実験材料に欲しい。
森鬼の能力についてはわかったのだし。もうここに用は無い。少なくとも我には不要のものだった。
我は永きをかけてようやくかの存在に至る糸口を見つけたかも知れぬ。
宴の後。
早速頂くとしよう。
仮面の
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