アフリカでの商売 | YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

元ラリードライバーの車屋社長のイギリス、ヨーロッパでの日々の仕事、活動などなど。ビジネス、自動車情報や、自動車の輸出、並行輸入事、モータースポーツ(特にラリー)の話題を中心としたブログです。

 自動車で輸出販売ビジネスにおいて、いろいろな国々に、日本の中古車が輸出されています。先のプログでも言いましたが、イギリスでも多くの車が日本から入ってきました。


 さて、僕の青森の父に、ドバイ(サウジアラビアの都市)から来た方で、4WDをオークションで買ってドバイに輸出しているバイヤーの知り合いがいまして、彼がアフリカ市場が面白いと言ってた事を聞いたので、いろいろアフリカのことを調べていた一時期がありました。


 基本的にアフリカも悪路が多いだけに4WDが人気。それも、ハンドル位置が違う国は、加工してハンドル位置を変えたりしてるらしいですね。結構粗末な感じらしいですけど。(聞いた話)


 アフリカの車の走行距離はものすごい物で、僕の知り合いのハイラックスがなんと80万キロの大台に乗っています。別にそういった車が普通にいるというから驚き。イギリスでも20万キロは普通にいますが、上には上がいるのが世界というフィールド。80万キロは・・・すごいですね。


 よく日本で、10万キロというと皆様、眉間にしわを寄せますが、実際、車は20万キロはきちんと走るものなんですよね。日本の友人が「もう5万キロも走ったよ、この車ー」といっているのを聞いて、僕は「まだ新車じゃん」とよくイギリス感覚で言ってしまうが、アフリカじゃ・・・ショールームものでしょうか?


 アフリカなど第3国といわれる国々では、取引の仕方が日本とは感覚がかなりかけ離れています。


 日本では、大抵、出荷する前に、全額もらう、または、まず50パーセント、B/L(船荷証券)をもらって残りの50パーセントといった感覚だと思います。


 しかし、アフリカでは、売り物の自動車が現地について、それが実際、売却されてお金を受け取ってから、全額、送り主に支払うといったのが普通らしいです。よくて船が着いて品物が届いて支払うというのが向こうのやり方。正直、危険ですよね。なので、アフリカとの取引はよっぽど信用ある人が現地にいるか、または、車が着くごとにお金を受け取りに、現地に飛ぶような覚悟がないと出来ないでしょうね。


 ぼくも、一度ナイジェリア人とのコンタクトがあって、こういう感覚で話されたので、やめました。日本人には理解が出来ないような感覚ですよね。


 国際ビジネスは、違う感覚、常識とのぶつかり合いになります。僕もまだ、未熟者ですので、まだまだわからない所がありますが、これだけははっきりいえます。相手のお国柄をよく勉強しないと、交渉は難しいと思います。日本で培ってきた感覚と常識で、捨てるべき所、そして守るべき所をしっかり見定めていかなければいけないのかな?と思います。


 あくまで、未熟者の見解ですので、皆さんどう思われるかは自由ですので、あしからず。