自動車輸出入事情 | YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

YMR Global Motors 「欧州モータースポーツ、欧州⇔世界の自動車輸出入」活動記

元ラリードライバーの車屋社長のイギリス、ヨーロッパでの日々の仕事、活動などなど。ビジネス、自動車情報や、自動車の輸出、並行輸入事、モータースポーツ(特にラリー)の話題を中心としたブログです。

 以前、僕の所にコンタクトを取ってこられたお客様で、自動車の輸出販売をイギリスでしようと言う話がございまして、スカイプでお話して、日本も大変な状態とのこと。いろいろマーケットの手を広げようと皆さん必死だと思います。


 確かに、日本では自動車離れが顕著で、若い人たちは、車より、携帯などにお金を費やしているとの事。僕の友人で、NTTデータに勤めている者がいますが、年々売り上げが上がっていて、不景気とは思えないと言うほどだとか?


 僕は自動車好きのコミニティーを立ち上げ、幹事をやっておりますが、日本人は40代、50代などの方々が多く、やはり、その頃の世代が自動車の黄金期といった感じでしょうか?やはり、車が一つの立派なステータスだったんですよね。


 日本国内販売がままならない、そうなると、輸出して海外向けに販売という話も出てきてあたりまえですよね。


 しかし、日本から自動車輸出するのにも、この円高状況、ポンド、ユーロが大暴落(特にポンド、1ポンド250から140円台に転落。)、日本からの輸出はとても不利な状況になっております。


 逆に日本への輸入は円高の方が有利、イギリスでも自動車関係でイギリスから日本へ輸出の方向へ転換し、この不景気に大もうけした人の話をよく聞きます。ホンダがイギリスで作られている欧州仕様のシビックを限定数で日本へ輸出販売をしたものも、この円高状況に乗ってのこと。


 日本は貿易黒字国で商品を輸出しているだけに、この状況は厳しいように思えます。


 よってイギリスで、日本車を輸入販売していた業者も、パタパタと取引をやめています。


 でも改造車系モーターショーでもジャパニーズインポート(日本輸入)と称して、日本のスポーツカーの人気があるのは事実。1990年代のスポーツカーはヨーロッパで作られていない物も多いですし、同じ車種でもスペックが日本仕様の方が高いですし。そういったところが人気の秘密でしょうか?日本車ブランド自体ここでは高く評価されていますし。


 そういったことから、多くの人たちが日本から日本車を入れてビジネスをしてきました。そして、ジャパニーズインポートカーが市場に結構出回っています。そこに、この金融恐慌、イギリスバブルの崩壊でポンドが撃沈・・・今日本から入れてもかなり高い価格になってしまい、わざわざ日本から入れて買う人が少なくなっている状況ですよね。何か、特別な強い印象、強みのある車、特殊な分野の車でないと難しいですよね。


 イギリスも毎年、ロンドンのExcelでやっている大きなモーターショーも今年はキャンセル、前回行こうとしたCustom Motor Showもキャンセルといった不況さながらの様子。


 でも他方では、最近イギリスでは改造車が増えてきているし、若者の車への関心は強く、さっきも話しました通り、日本の1990年代のスポーツカーはいまだ、人気がありますよね。実際今年開かれた、改造車系のモーターショーも何個か見てきましたが盛況なご様子。


 僕は、日本車大好きですし、特に改造車分野は好きですので、この状況でなんとかこの分野でこの道を切り開いてみたいものですが。いろいろと模索している状況ですね。