「やっぱり不安です」
そう言えるお客様は、
優柔不断なんかじゃありません。
むしろ、
人生でいちばん真剣に
向き合っている証拠です。
不動産は、
人生で最も大きな買い物のひとつ。
何千万円というお金。
これからの暮らし。
住宅ローン。
子どもの教育。
老後の生活。
考えることは山ほどあります。
だから、
契約の直前になって
急に不安になる。
迷う。
眠れなくなる。
そんなの当たり前なんです。
でも、
不動産業界には
「ここまで来たら契約しましょう」
という空気があります。
営業マンも、
契約を逃したくない。
お客様も、
ここまで進めたんだからと
無理に決断しようとする。
でも私は、
その時こそ一度止まります。
契約を急ぎません。
もう一度、
いいところを整理する。
気になる点を書き出す。
将来の不安を話し合う。
資金計画を見直す。
全部テーブルの上に並べて、
一緒に考え直します。
実は私も昔は、
契約は
「取りに行くもの」
だと思っていました。
契約件数。
売上。
数字。
それが仕事だと思っていた時期があります。
でも、
たくさんのお客様と出会う中で、
考え方が変わりました。
焦らせて取った契約と、
納得して押された印鑑。
同じ実印でも、
重さがまるで違うんです。
不安を抱えたまま契約した方は、
その後も
「あの選択で良かったのかな」
と悩み続けることがあります。
でも、
最後まで悩んで、
納得して決めた方は、
何年経っても
「あの時決断して良かった」
と言われる。
私は、
その後者を増やしたい。
契約の数より、
契約したあとに
笑って暮らしていることの方が
ずっと大切だと思っています。
だから、
もし契約の前に不安になったら、
遠慮なく言ってください。
「やっぱり不安です」
その一言は、
弱さじゃありません。
人生を真剣に考えている人だけが
言える言葉です。
そして、
その不安に最後まで寄り添うことが、
私の仕事だと思っています。
「最後まで寄り添ってくれたから決められた」
その言葉をいただけることが、
私がこの仕事を続けている理由です。