あなたに合わない物件を勧めてくる理由。
少し言いにくい話です。
でも、
家探しをしている人には
知っておいてほしい。
あなたの担当営業が、
どれだけ誠実で、
どれだけ感じが良くて、
どれだけ親身だったとしても、
あなたに合わない物件を
勧めてくることがあります。
悪気はありません。
本当に1ミリもない。
むしろ、
「お客様のため」
と思って勧めていることもあります。
ではなぜ、
そんなことが起きるのか。
理由はシンプルです。
人の問題ではなく、
構造の問題だからです。
私はこの業界で17年仕事をしてきました。
そして、
会社員時代に
何度も見てきました。
例えば、
デベロッパー系の会社。
そこでは基本的に、
自社の物件しか提案できません。
営業担当者が、
他の物件の方が合っていると
思ったとしても、
紹介できない。
なぜなら、
売る商品が決まっているからです。
また、
仲介会社でも似たようなことがあります。
手数料。
広告費。
会社の方針。
評価制度。
そういったものが絡み合い、
特定の物件を勧めやすい空気が生まれる。
もちろん、
すべての会社ではありません。
でも、
そういう構造が存在することは事実です。
だから私は、
営業マン個人を責めたいわけではありません。
問題は人柄じゃない。
仕組みです。
実際、
昔の私は
売上ばかり見ていました。
契約。
数字。
成績。
それが仕事だと思っていました。
でも、
経験を積む中で
違和感が大きくなっていった。
本当にこの提案は、
お客様のためなのか。
それとも会社のためなのか。
その問いが消えなくなったんです。
そして最終的に、
独立を決めました。
構造が原因なら、
構造ごと変えるしかないと思ったからです。
だから私は、
今でもよく言います。
私の「誠実」は、
性格じゃありません。
決め事です。
あの頃の違和感を忘れないための。
売上より先に、
お客様にとって何が最善かを考える。
買わない方がいいなら、
そう伝える。
今じゃないなら、
待った方がいいと言う。
それを徹底する。
そのためのルールです。
家探しで本当に大事なのは、
担当者がいい人かどうかではありません。
その人が、
どんな構造の中で提案しているか。
そこを見ることだと思っています。