病気が確定してから10年が経った頃の私の体は少しずつ筋力が低下していた。

 

長距離を歩いているときに、たまに転倒するようになった。


歩いているうちに疲れてくるので、足が上がらなくなりつまずく。

 

坂道になると、娘の腕をつかまって歩く。

 

段々と家族の手を借りることも増えてきた。

 

 

その頃、歯医者のパートも減っていた。

 

冬になると寒いせいか患者さんが減って、予約がスカスカの日が続く。

 

 

家のローンはあるし、子供達にもお金はかかる。仕事が減ったら支払いはできるのかと不安になり、今のパートと何か掛け持ちをしようと考え、ハローワークで相談した。

 

すると、ハローワークの方が「身体障害者手帳は持ってますか?」と聞いてこられ、「いえ、持ってません。」と答えると、障害者手帳があると色々と国の補助がありますし、仕事を探す時も障害者求人というのもありますよと教えていただき、私は早速、かかりつけ病院へ受診し診断書を書いていただき、市役所の障害福祉課に行き申請することにした。

 

 

申請してから1か月ほどが過ぎた頃、市役所から通知がきて身体障害者手帳を受け取ることになった。

 

初めて障害者手帳を見た時は複雑な心境だった。


自分は障害者と受け止めなければいけない時がきたんだと…



その時の障害等級は4級だった。。。