会場のセキスイハイムスーパーアリーナは仙台駅から結構離れている。行きは電車とバスを乗り継いで向かうことにした。2つ目の岩切駅で電車を乗り換えるのだが、地下通路が激混みで、発車時間を2分ほど過ぎた電車になんとか飛び乗る(乗り遅れた人は駅前からタクシーに乗るしかなかったと思うが、無事着いただろうか)。2つ目が終点の利府駅。改札を出て、それっぽい列に並んでいると会場直通の臨時バスがすぐ来た。
 会場へは通常だと10分くらいで着くらしいが、この日は道が混んでいて20分かかった。乗車中に雨が降り出し、またたく間に土砂降りに。鞄から折り畳み傘を取り出して身構えたが、バスを降りるころにはほとんど止んだ。
 係員に促され、早々に入場する。この日の席はここ↓↓

 花道から上手方向7番目。出島より前の席は初めてだ。3人が出島で歌っているときは、当たり前だが真後ろを向いて3人の後ろ姿を見る。セトリはアンコールを除いて前回愛知2日目と同じ(たぶん)。
 帰り際、近くの席の男が連れの男につぶやいた。「こんな席で見られるのは後にも先にももうないだろうな」。同感だ。そのうちまた当たってほしいけど。
 帰路は仙台駅行きシャトルバスの前売り券を買っておいた。バス乗り場まで10分くらい歩いた気がする。仙台駅(の近く)には30分ほどで着く。
 バスを降りてすぐ目の前に大戸屋があったので入る。山田まりやさん似の店員さんにテーブル席へと案内してもらう。「注文を受けてからの店内調理」がモットーなので、料理が運ばれて来るまでちょっと時間がかかる。しかも熱くて食べにくい料理を選んでしまい、店を出たのが9時20分近く。駅へと急ぎ、9時30分の新幹線に無事乗車する。
 家に帰り、テレビコマーシャルを見ていると、のっちが映っている気が…。よく見たら、松雪泰子さんだった。ライブの残像か。
 昨日のアンコール時、あ~ちゃんが立見席の観客に礼を述べていた。「音楽関係やラジオ局の人達が『Perfumeのライブは立見席の人も皆楽しんでいる』という。ほかの人のライブは違うの?、と思ったけれど、もし自分が立見席で見たら途中で座りたくなるかもしれない、と考えるとすごい」(不正確だが、だいたいこんな感じ)

 「見捨てんでね」の印象が強いので、あ~ちゃんが「上のほうの一番後ろの席も見えとるよ」と言うのは、「一番後ろの人にもちゃんと見てほしい」という承認欲求の表れと深読みしがちだ。そんな側面も当然あるのだろうが、「一番後ろの人達も自分たちを一生懸命見てくれているのだから、自分たちも一番後ろまで気持ちを届けねばならない」というプロ意識の素直な表明と受け止めていいのかもしれない、と改めて思う。

 観客いじりも今や、コスプレまでして構ってほしいとアピールする観客の承認欲求をPerfumeのほうが満たしている格好だ。そんな観客も、Perfumeを喜ばせたくてコスプレしているのだろうけど。かくして、Perfumeと観客の間の思いのキャッチボールは続く。
 北海道は行かなかったので大阪以来の観覧。席はスタンドGブロック18列。ステージからの距離は大阪のときより遠く、あまり期待していなかったが、アングルがきつくない分、思ったより見やすかった。

 セトリはアンコールを除いて大阪と同じ(たぶん)。このセトリも楽しみ方がだんだんわかってきた気がする。会場内は非常に蒸し暑かった。広島のときほどではなかったが。

 ボードなどにメッセージを書いて掲げる行為を控えるように昨日あ~ちゃんが呼び掛けたらしい。アンコール時、今日は早速だれも掲げていないと感謝するあ~ちゃんの眼は決壊寸前。それを見たおじさんの眼からは一筋の汗が流れましたとさ。

 メッセージボード自制のお触れは私も事前にツイッターで知っていた。会場の人も相当数は知っていたのだろうな。一昔前なら考えられなかったことだ。

 会場を出ると本降りの雨。折りたたみ傘を差しても、横風に乗った雨粒やら前を歩く人の傘から落ちる滴やらで、笠寺駅に着くまでに左半身が相当濡れる。傘を持っていない人達はずぶ濡れだ。20時42分の新幹線で東京に戻る。
 スタンド席、のっちサイド、後ろから数列目。メインステージをほぼ横からみる感じだ。ただ、メインステージからの直線距離は広島、福岡のときより明らかに近い。公演中ほどでのステージセット変更の様子も垣間見られた。出島のサブステージは斜め後ろから見る形だが、曲中のフォーメーションチェンジが確認できるので、これはこれでおもしろい。
 席の右隣はカップルの男の方、左隣はPerfumeのTシャツとタオルを纏った若い男。どちらも相当おとなしい。周りが騒いでくれたほうが、こちらもノリやすいのだが。真後ろの地元4人娘(皆さん勤め人のようだった)が終始大阪弁でしゃべりまくっていたのが救い。
 セトリはアンコールを除き福岡のときと同じだった(たぶん)。相変わらず最初の3曲はあまり感心しないが、あとの曲はだんだんと楽しめるようになってきた。
 終演後にグッズ売り場でキーホルダーとピアスを購入。ピアスは「ぐるんぐるん」部分を別のモノにくっつけて使う予定だ。

 食事を済ませて、宿泊先のレム新大阪に戻る。普段なら泊まらないであろう狭い部屋だが、今回は翌日始発の新幹線で東京に帰るため、駅に一番近いこのホテルを選ぶ。阪急グループなので、部屋のテレビでタカラヅカ・スカイ・ステージが見られる。男役の生徒さんたちが店で男物の服を物色する様子などを眺める。
 翌朝の新幹線の中で読んだ新聞で、柚希礼音さん退団の発表を知った。
 テレビアニメ全26話と劇場版「Air / まごころを、君に」を2日間で見終わる。かなり好きな世界観。だが、たぶん暫くは再び見ることはないだろう。新劇場版をそのうち見てしまうかもしれないが。

 綾波レイに人気が集まるのは頷ける。バッハの無伴奏チェロ組曲のCDを久しぶりに聞きたくなる。エレクトロ・ワールドとのMADを2つ見る。前に見たのとは違うな。
(ネタバレ防止のため、以下、曲名はすべて「あの曲」と表記しています)

広島1日目に続いての観覧。「いじわるなハローン」こと台風11号の進路に当日まで気を揉んだが、結果的には飛行機も予定通りに飛び、現地の天気もそう悪くなかった。

広島もそうだったが、この日もアリーナ最後列近くのほぼ中央。機材席すぐ前の通路横だったので、通路にはみ出して立っていたのだが、重低音が通路に沿って体にぶつかってくる感じがした。外気温が多少下がったせいか、会場内も広島のときほど暑くない。

今回のツアーは構成面の完成度が低い気がする。新しい曲と久々に披露される曲が入り交じるのはファンにとって楽しみではあるが、公演を通じた統一感を欠く印象が強い。

新しい曲は正直乗り切れない。曲を聴いただけではピンとこなくてもライブを見るといっぺんに好きになる、というのがこれまでのパターンだったが、何事も例外があるようだ。

1曲目があの曲なのは予想通りとして、2曲目は個人的評価が最低レベルのあの曲。確かに1曲目と曲調に共通点はあるけれど。3曲目もどうかなー、という感じ。

ライブ初お披露目?の「忘れられていた」あの曲も、生歌比率の高さがかえって災いしてインパクトが薄い。一方、懐かしいあの曲や広島のセトリにはなかったあの曲は安心して楽しめる。

定番のあの曲とあの曲をセトリから外したのは英断といえるだろう。ライブ初参加組はちょっとがっかりしたかもしれないが、選曲の幅を広げるためには避けて通れない道だ。そのうちあの曲やあの曲も外れることがあるかもしれない。

アンコールはあの曲に変わった。広島のときのあの曲と比べると驚きは少ないのだが、それはそれで感慨深い。別の会場ではあの曲やあの曲もラストに持ってくるのだろうか。

帰りは臨時バスで博多駅まで戻る。街中から少しだけ離れた会場ではあるが、何台も待機していたバスが満員の客を載せて次々と出発していく様子は感動的ですらあった。
 彼女らの存在を今日初めて知った。Twitterで、一部のPerfumeファンが「Perfumeのパクリだ」と非難していることや、別のPerfumeファンが「そんな攻撃はやめるべきだ」と主張していることも。
 Spring of Lifeふうの衣装やショート/ロング/パーマの髪型はPerfumeを意識したと思わざるを得ないが、ここまで「あからさま」だとギャグのようでもある。どちらにしても、年端もいかない少女達にキツイ言葉を投げつけるのは確かに感心しない。
 思ったことを即座にしゃべって周囲に波風を立てる人は昔からいた。そんな人に対する忠告は「一度アタマで考えてから口に出せ」だった。Twitterはアタマで考える間もなく指から世界へと言葉があふれ出そうで怖い。
 泣く準備万端の観客に囲まれて、でも涙が出たのは2カ所だけだった。はじめは、アルツハイマーの症状が進んだ妻(市川)のため、夫(小野)が日常生活のあれこれを記して壁に貼ったメモを2人で読み合う場面。このシーンは美しい。次は、姿を消した妻の居場所を夫が知った瞬間に音楽が流れたとき。これは、なぜ涙につながったのか、我ながらわからない。
 どちらにせよ、朗読劇だが朗読だけでは泣けず、朗読プラス演技、または音楽を要したということだ。隣の席の女性は早々から目をハンカチで拭っていたから、単に個々人の感性の問題としか言いようがないのだけれど。

 小野さんと市川さんは、いちおう台本を手に朗読するのだが、ほとんど暗記しているのではないかと思われるほど淀みがない。台本は数冊に分かれており、舞台数カ所にあらかじめ置かれている。1冊読み終わると、物語の流れのなかで自然な形で次の台本を手にする。この演出は素晴らしい。

 観客は女性が9割以上。しかも、20歳代と思われる若い女性が大半だ。小野さんのファンなのか、それともこの物語自体が好きなのか。
 またしても場違いなところに紛れ込んでしまったが、「空気読めない」ではなく、積極的に「空気読まない」で生きていこうと密かに誓う。