「薄毛は遺伝が原因？」と思ってあきらめて
いた人、はずかしくて頭を隠し続けていた人
すべて問題なく解決できます。
そういう私も実は悩み続けた一人ではありま
したが、今現在その悩みとは全く無縁となり
ました。
ただ知っているか、知らないか、やっている
か、やっていないかだけの違いです。
ただ、それだけの事です。今からでも全然遅
くないです。いつからでも対応でき自信に満
ち溢れた人生へと変貌させることができるの
です。
それは忘れもしません。何かの連休で実家に
帰省していた日のこと。用があり父の部屋へ
入った際、私はある物を発見しました。
それは高そうな育毛剤と育毛シャンプーでし
た。
自分のことはそっちのけで、なんとなく、薄
くなってきてるな、と父に対しても感じてい
たのですが、やはり当人もそれを感じていた
ようです。
ここにシャンプーがあるということは、つま
り、風呂場には置かないで、入浴時に持って
いきそれを終えるとまた自室へ持ち戻ってい
るのか。
自分と世代は違いますが、父のその行動を想
像すると、コンプレックスというか後ろめた
い思いが、ひしひしと感じられ、こう、胸が
締め付けられるような思いになりました。
私は、おもむろに育毛剤を手に取ると、用法
や用量など確認せずに、ふたを開け、パッパ
ッパと三滴ほど自分の頭皮にふりかけました。
父が使い始めるよりもずっと若い年齢で、必
死になって育毛剤をかけている姿を、ふと鏡
で見た自分は、やっぱりビクッとするほど毛
量が少なく、
父と同様の末路を辿るのかと考えると、何と
も形容の仕様のない、不安というか、恐怖と
いうか、絶望というか、とにかく嫌な気持ち
になりました。
しかし年をとるというのは恐ろしいものです。
髪の毛はだんだん細くなり朝、目が覚めると
枕には大量の毛が落ちるようになりました。
薄毛がどんどん加速していくのが怖くて、怖
くて仕方がありませんでした。
気がつくともう30代。同僚や友人からは、頭
をジロジロ見られ、時にはそれをネタにされ
て笑われたりもしました。
私も周囲にあわせて笑っていましたが、心は
深く傷つき、「何で俺がこんな目にあわなけ
ればいけないんだ！」と、やり場のない怒り
でいっぱいでした。
一歩外に出ると、人目を気にして堂々とする
こともできません。
階段を降りる時は、後方にいる人に、頭のて
っぺんを見られないように急いで階段を降り
たり、
雨の日や風の日は髪を手で押さえ何度も鏡で
地肌が見えていないか確認したりもしました。
もちろん、同年代の髪の毛がフサフサな人を
見ると、とにかくうらやましくて、自分が嫌
になることさえありました。
しかし、全ては無意味なことであったと今に
なって思えるのです。それは全くの取り越し
苦労であったに過ぎなかったからです。