とても短い説明記事となりますw


ベゼル(bezel)とは宝飾業としては「枠」を意味し

主に宝石をはめる石枠を指します

そしてベゼルセット、ベゼルセッティングと言うと

石枠を倒して石を固定する事を指します

日本語では覆輪留めとも呼びます


枠は本体に穴を空けてあって

別のパーツや別素材で固定する為のフチだけを後からくっつける方法もあり

このフチもベゼルと呼ばれたりします

業界や製品、製作者に次第で意味合いが変わることもありますが

およそ「枠、フチ」として覆う部分を指します


販売員や職人がウッカリ周知の言葉と思い込んで使いがちな言葉のひとつであると思いますw

(気をつけよう…)


それではこれにて

今回のアイテムは顧客様の要望を元に
デザインを検討、イメージに合う曲を選択
要望を踏まえて音楽をモチーフに作りました





Slipknotの曲Dualityをイメージ
初期デザインは装飾を骨の手のデザインで
スカルの目に指が掛かる感じでしたが
正直かっこ良くなかったw
で、抽象化してゴシックなデザインに
二重性を表すデザインとして
上からのフィリグリー調デザインと
サイドからみたスカルデザイン
そして二つ背中合わせのスカルを用い
ハードさと繊細さを組み合わせました
相反するデザインを合わせることで
どことなく狂気的雰囲気を出しました


造形については
四角いガーネットを使用してゴールドコンビ
そしてゴシックな雰囲気のデザイン
との要望がありました
石を留める部分にゴールドを用いる事にし
シンプルなベゼルセットにするのではなく
ゴシックデザインでトリッキーにセット
ハードで変わったものを好む
顧客様の意向を全力で盛り込みました
いや、今ではこんなの思い付くかどうかw

コストについては
この製作当時は金相場が落ち着いていたので
まぁまぁ常識的プライスで納品しましたが
今はゴールドパーツで作るなら覚悟がw
後、裏側抜いてあるけど重いw
装着感には気を遣ってますが
重いアイテム、ハードアクセサリーなどに
慣れていない人にはオススメ出来ませんw
素材はもちろんオールシルバーも可能
石のカスタマイズも可能
なかなか汎用性の高いアイテムであるとは
自負しております


説明文字数の関係で専門用語が入ってしまう




オリジナルカスタマイズに興味のある方は
お気軽にお問い合わせ下さい
見積り聞くだけタダなのでw
各種SNSのDMからどーぞ

それではこれにて

今回は僕が手掛ける中でも頻度の多いモチーフ

スカルについてお話させていただこうかと思います



※過去に読み漁った文献が最早タイトルなど覚えておらず、参考文献として引用出来ないので申し訳なくありますが悪しからず



スカルと言うとやはりメタルやロックと相性がよく

人によっては強面な格好良さを感じるものかなと

片仮名語として定着したスカルを初め、髑髏(ドクロ、サレコウベ)、骸骨など

呼び方ひとつ取っても洋風和風、時代感の印象に関わりますね

では、フラットなイメージの髑髏と呼んで歴史を辿ってみましょう



現代、世間一般の印象としての髑髏はファッションや造形に興味のない人からすると不吉なイメージを持ったりする事もあるかと思います

古来、人間の頭部の骨である髑髏には「人の魂が宿る場所」と考えられていたりしたそうです

また、思考を司る部分でもあるので叡知の象徴とも言えるのではないでしょうか


そのような認識から、地域を限定することなく世界の至るところで神秘的なもの、お守りや魔除けのように扱われていた様子が散見されます

現代においても代々の亡くなった家族の頭蓋骨を枕として供に過ごす部族も存在するようですが

原初信仰や各神話でも崇拝、敬意の対象として登場する機会も多く見られます



美術的、装飾的にはどうか

14世紀のペスト流行の影響が大きいようで、身近に死が溢れかえる世界で死を見つめ直して今を大事に生きる「memento mori」が改めて注目されたのではないでしょうか

そのような背景から美術に昇華され、有名な絵画や装飾が多く生み出されたものと思われます

混迷の渦中にあって尚、前向きなイメージとして扱われてて来た歴史が見受けられます



不吉なイメージはどこから

恐らくは海賊黄金時代の影響が大きいのではないかと私的推測があります

海賊旗には髑髏、骸骨を取り入れた不吉で威嚇的なデザインが多く見られ、従わないと危険だぞと言う強いメッセージ性があります

起源としてバーソロミュー・ロバーツやフランシス・スプリッグスなどが海賊旗をJolly Rogerと呼んで掲げたと言われていて、当初は髑髏ではなかったとされています

諸説ある語源として船乗りが掲げる戦闘旗、赤旗をフランス語でJoli rouge(美しい赤)と呼び

それ訛ったものではないかとの説があり、戦う意思表明の赤と降伏の意思表明の白と考えると筋が通るかと思います

海賊が盛んになると供に過激さが増して死を思うイメージの髑髏に攻撃性を加えた不吉なデザインが誕生したのではないでしょうか



こうして神秘的な印象と前向きな印象、そして不吉な印象が時代た供にあざなわれて多様なイメージが出来上がって現代に至るのではないかなと考えられます


日本でも江戸時代頃に服飾の柄として髑髏が取り込まれていて、小粋さやお守りのように扱われていた記録も存在します

現代のロックファッションでは多様な印象の中の威嚇的意味合いで掲げられているのではないでしょうか


いかがでしょうか

神秘的であり前向きであり不吉でもあり、頭蓋骨だけに様々な表情を見せるモチーフが髑髏ではないかなと思います

古来から現代に至るまで、実は身近に寄り添い続けてきたモチーフであると思います


途中、ゴシックについての解釈や宗教思想的な文化影響に脱線しそうなのを補正しながら書いたので文章が揺れておりますがw

そのあたりもまたデザイン、創作モチーフに関連する話として別の機会に


早口で詰め込むような文章に最後までお付き合い頂きありがとうございます



それではこれにて