どうも。
松尾です。




ゆっくりと更新してきた
“藍を知る旅。”


今回で最終回になります。。




このブログ自体忘れてた…?
遅くなってごめんなさい。。


よかったらもう一度、見てみてくださいな。


藍を知る旅。
藍を知る旅。~小浜島1~
藍を知る旅。~小浜島2~


まずは、前回の記事で言ってた、“クンズン”の写真です。


“クンズン”は、小浜島の男性が着る、深い藍色一色に染められた正装のこと。


お祭りの時、
かつやにいにいが
写真を送ってきてくださいました!
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かつやにいにいも!
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やっぱ着物の似合う男性は、
かっこよしやな!

うん!熱いっ!!




そして今回は、
私の藍染め体験と
インド藍の立て方についてご紹介します。


小浜島の藍染めは、インド藍を使用します。




その工程を順を追って説明すると、、、


栽培したインド藍の枝を刈り、葉の部分を水に浸し重石をのせる。
24時間ほど置くと自然発酵が進んで、藍の成分が出てきます。



それに木炭を入れ、30分ほどかき混ぜ、さらに発酵させます。
すると、薄い緑色だった液が、みるみる濃い藍色に変わってきます。

木炭を入れる技法は、古来から伝わる「天然灰汁発酵立て」というもので、
深みを出し、そしてやわらかく気品ある色に仕上がり、色あせも少なく、年追うごとに冴えが出てくるんだそうです。



かき混ぜたら24時間ほど寝かせ、沈殿した藍の成分をタンクに移し、さらに24時間寝かせます。



タンクの上澄み液を捨て、かなり濃くなった液を布で濾すと、泥が固まったような状態になります。
それが染料の元になる泥藍(どろあい)です。



泥藍に葉をつけ込んだ緑色の液と木灰汁を入れ、水あめ・酒(泡盛!!)を加え毎日かき混ぜます。


内地では、発酵させる際に日本酒を入れるそうですが、沖縄はやっぱり泡盛!
香りもよくなるみたいです。

この時、丸くぽっかり浮かんでくる泡のようなものを
「藍の華」といいます。

これね。
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この華の色を見て、染色のタイミングを計ります。
早い時には、3、4日で染色が可能になります。



そして、糸(芭蕉や麻、綿など)や布を藍染めする。



干す。



完成っ!!!






私はストールを染めました。
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布を染め液から出した時は薄い緑色ですが、
空気に触れさせることによって染料が酸化し、
みるみる色が濃くなっていきます。


そして水にさらすと
さらに色が濃くなっていく。。
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じゃーん!
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むら染めと、グラデーション染めにしてみました。



むら染めは、
布をくしゃくしゃに丸め、紐でしばり、
染め液につけて軽く揉む。



グラデーションは、
下部からじっくり浸し、
徐々に上部へ向かって染めていく。


ええ感じに仕上がりました。





ひとつは自分に。


もうひとつは、
大切な人の誕生日プレゼントに。。





手間のかかる工程を、
何度も何度も心をこめて繰り返して、
藍は生まれるわけです。


染めから着物ができるまで、
すべてが手作業。




藍の深い深いあの色は、
丹精込めたいっぱいの愛でできてるから、
出せる色なんやろな。


小浜島の藍は、
きっと小浜の人にしか出せへん色なんやなって思いました。



2日間しかおれんかったけど
私のような島外の人に対しても大きすぎるほどの気遣いと思い遣りと温かさをくれた小浜の皆さん。

藍や人への愛情やったり、
家族をめちゃくちゃ大切にしゃはるところやったり、
そんなんをいっぱい感じることができた。

慶田盛さんやかつやにいにい、小浜の色んな方に
ホンマに親切にしてもらって、

言葉になんかできん、
おっきくて、あったかーい気持ち

持ち帰ることができました。


そんな小浜の人たちが生み出す小浜の藍は
ものすごく貴重なもので、
決して売ったりしゃーらへん、
値段を付けられるものじゃないよ。



他には真似のできひん
小浜だけの色。



私はすごく、魅力的に思います。




「誰にも真似のできひん
自分だけの色信じて欲しい。」

そう願って、母親がつけてくれた私の藍という名前。



自分はまだまだあかんたれやけど、
小浜の藍みたいに
もっと深さある、あたたかい色、出していけたらなって思います。






お母さん。

この名前、めっちゃ好きやわっ!




笑。
完。