どうも。
松尾の藍です。
前回の“藍を知る旅。”の害鳥の答えは



孔雀でした。


孔雀やで!
あの神秘的な羽の持ち主さんやで!

小浜島には孔雀がたくさん生息していますが、
農作物や家畜の餌を食べてしまうことで害鳥とされているのです。


一方、小浜島では白い孔雀を見ると幸せになるとも言われているとのこと。






ではでは、ちょいと小浜藍についてのお話。


小浜藍。

沖縄地域で使用されている藍は、たで藍・インド藍・琉球藍。
そのうち、小浜島ではインド藍での藍染が主流です。
ちなみに、沖縄本島では琉球藍、徳島では阿波藍だったりと、日本でも色々あります。



慶田盛さんは、何十年もこの小浜藍にこだわり、着物を作り続けたはります。

「染料で着物を染めてるものは、祭りの時にわかっちゃうんだよ。」

長年の経験ってやっぱりすごい。
私にはきっと見比べたってわかりっこない。
当たり前やけど…。


そんなおばーの愛情いっぱいの着物を着る事ができるお子さんもお孫さんは、ホンマに嬉しいやろな。
幸せやろな。





慶田盛さんから聞いたまたまた素敵なお話。


ご自身のお孫さんが結婚される時、「結婚式ではクンズンを着たい。」ってお孫さんからお願いされたんやって。


“クンズン”とは小浜で男性が着る正装のこと。
深い藍色一色の着物で、それはそれは圧倒的な存在感がある。
これ、男性が着るとホンマかっこいいんよ。
(クンズンの写真、また後日紹介ます、待っててください!!)


そしたら。

そのお嫁さんからも「おばーが作る着物を着たい。」ってお願いされたんやって。


今時の結婚式の主流といえば、やっぱりウェディングドレスやったりの洋装やったりするから。
慶田盛さん、嬉しかったって。



そして結婚式当日。

式を終えて二人がおばーのところにきて、
「ありがとう。」
って涙を流し、改めて自分たちの晴れ姿を見せに来てくれたんやって。

「その時の喜びは忘れもしません。」

そう涙を浮かべながら、慶田盛さん、話してくれはった。

「自分が作った着物を通して、思いっきり二人を抱き締めてやってる気持ちだった。」


話を聞きながら、うちも一緒に泣いてたわ。
ごめんな。
なんだかホンマ感情だけでしか伝えられんかもしれんけど

慶田盛さんの心のあったかさと
お孫さんのおばーに対する思いとか
深い深い愛情と家族の絆とが
こっちまで染みてきてさ。

それがこの島の藍の色なんやろな。
なんて魅力的な島で、魅力的な色なんやろう。


来てよかったぁ。


話も聞けて嬉しかったぁ。
さらに心潤わしてもらったわ。
もうプルプルのきゅんきゅんやで。
ありがとう慶田盛さん。



次回は、そんな藍染を体験しちゃったのを
お送りしたいと思います。
今日も最後まで読んで頂いて
ありがとうございます。
んじゃね。
待っててね。