オペラシティアートギャラリーで開催されているシュルレアリスム展にすべり込みで行ってきました。

数年前、シュルレアリスム系の展覧会に行ってみたのですが、あまりよく理解できず、それ以来これ系の展示はあまり見に行っていなかったのですが、なんとなく今なら理解できるような気がしたのと、同時に開催されている「幻想の景色と不思議ないきものたち」の展示が面白そうだなと思い、今回訪れてみました。

 

こちらは、シュルレアリスムの作品たちを、オブジェ、写真、絵画、広告、ファッション、インテリアという6つのセクションに分けて展示していました。

 

無題(月の表面)というオブジェです。やはりオブジェ系はまだ私には難解だなあと思ったのですが、こちらは心を惹かれました。

 

絵画セクションは私でも知っているデ・キリコやダリの作品がありました。

どちらかというと絵画の方がわかりやすく感じました。特にダリの作品は不穏な雰囲気ながらずっと見ていたいと思えるような不思議な感覚でした。

 

こちらはフランスの鉄道の広告です。シュルレアリスムは芸術作品だけにとどまらず、広告やファッション、インテリアにも影響を及ぼしています。まさに「拡大する」シュルレアリスムですね。

ただ、これらの展示を見ていると、例えばミュージックビデオやCDのジャケットの類って、かなりシュルレアリスム的なものが多いように思いました。いままで難解だと思っていたシュルレアリスムですが、実は身近なところにも潜んでいたんだなということに気づかされました。

 

続いて同時開催されている「幻想の景色と不思議ないきものたち」も見ましたが、こちらがかなり良かったです!

リラの行進(小林裕児)

ペスト治療の医師のマスクを彷彿とさせるような不気味さがいいですね。

 

禽獣記シリーズ・題名不詳(池田龍雄)

ヒエロニムス・ボスの作品に出てきそうな不思議な幻想的な生き物です。

上のリラの行進にも言えますが、一見かわいい感じなのに、かなり不穏な雰囲気が漂っているところが好きです。


赤い櫂のある風景(川口起美雄)

柔らかな隕石(川口起美雄)

 

今回の展示で最も心を動かされたのがこちらの川口起美雄の作品です。

荒廃した世界のようですが、シュルレアリスム的な攻撃的な不穏さはほとんど感じられず、静かな悲しみや優しさのようなイメージを抱きました。

 

川口起美雄の絵画は今回5つ展示されていており、見ていてなんとなく既視感を抱いたのですが、ネットで検索して思い出しました。今年の年始あたりに神奈川県立近代美術館で展覧会をやっていましたね・・・。

その当時、ちょっと気になって行ってみようかと思っていたのですが、家から遠いので断念したという経緯があります。行っておけばよかったなあ・・・。