10月16日、

日曜夜10時30分からスタートの

日本テレビ系ドラマ

『霊媒探偵・城塚翡翠』

 

【注意】

※ネタバレがあります。

原作を読んだ方と
ドラマを見た方だけお読みください。

 

 

原作は相沢沙呼の

『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』

2019年のミステリーランキングを席巻した

ベストセラーミステリーがついに実写ドラマ化。

……ということで

知ってる作品だから

どこがどう違うのか気になって

ドラマを視聴しました。

 

まず主要キャスト。

霊媒師・城塚翡翠が清原果耶さん。

その助手の千和崎真が小芝風花さん。

推理作家・香月史郎に瀬戸康史さん。

鐘場警部が及川光博さん。

女刑事・雨野天子が田中道子さん。

……ん?

雨野天子(あまのてんこ)って

そんな人物、原作にいなかったな。

おそらくミスリード要員だろうか。

俺だったら

もう一人の殺人犯とかにするけども。

 

第1話の伏線っぽいもの

さてさて。

第1回の放送は「泣き女の殺人」

 

香月が墓の前で考え事。

「人が死んだらその魂はどうなるのだろう」

場面変わって香月と翡翠が遊園地で

女性刺創連続殺人事件の犯人に

私は殺されると相談する場面から始まる。

 

3ヶ月前に山中で死体が発見され

香月と鐘場警部が会話している。

「これで6人目ですか」

「7人目だ」のさりげない会話。

香月の知らないところで

模倣犯がいるのではないか?

(おそらく雨野天子)

 

犯人は「透明な悪魔」と呼ばれている。

そんなかっこいい名前付けたら調子乗っちゃう。

鐘場が「これは霊媒師にでも頼むしかないな」

意味ありげに香月を見る。

香月は霊媒なんて信じていないと言った。

 

翡翠のマンションに香月と倉持がやってくる。

画面の色合いが暗くていい感じ。

倉持が香月が推理作家だと先にバラした。

翡翠「推理小説は読まないので」

そして倉持がデパートの受付をしていると当てる。

赤い色調の光の中でそれっぽい霊媒シーン。

倉持に危険が迫っていると香月だけに教えた。

 

コーヒードリップにこだわりがある倉持。

千和崎と意気投合。

「1杯分だけ作るのが難しいので

たくさん淹れていつも飲み残しちゃうんですけど」

床に水滴が落ちていたことを指摘する翡翠。

 

友人の小林舞衣の写真。

今度一緒に食事する約束をしたが……。

翡翠は両手を合わせている。

口に指を当てる仕草ともに

ジェレミー・ブレットが演じる

シャーロック・ホームズのパロディ。

 

白い服で待ち合わせに現れた翡翠を

ガラの悪い男達がナンパ。

水子を連れた別れた女のことを

当てられて動揺して去って行く。

ドラマではこれがちゃんと

「仕込み」だと明かされるだろうか?

原作では言及なかった。

清原果耶さん黒い服よりも

白い清楚な服の方が似合う。

 

倉持のアパートに行くが返事がなく

鍵も掛かっていないので中に入ると

床に倒れた倉持の死体。

頭から出血、

テーブルの角に血痕がある。

空になったコーヒーサーバー。

4人がけのダイニングテーブルの

片方の2つの椅子は

荷物で席がふさがっている。

南の窓が開いており

倉持の周りに割れたガラスが散乱。

室内の温度は21℃。

ふむふむ。

ちゃんと伏線仕込んであるね~。

 

突然「何を探しているの」と言って

ふらついた翡翠を香月が支える。

「犯人は女の人です」

床に水滴がある。

 

鐘場に事件の概要を聞き出す。

警察は窓から入った空き巣の仕業と断定。

立松五郎という空き巣の常習犯がいる。

現場に香月の指紋もあったので

念のために香月のDNAも採取した。

「悪かったな、DNAまで提出させて」

本当だよ。

 

西村という会社の同僚が

倉持を狙っていたが

証拠もないが当夜のアリバイもない。

鐘場は翡翠をうさんくさい霊媒と言っているが

原作を知っているだけに

「最初がどこ」なのか気になる。

この時点で鐘場は翡翠のことを

知っている可能性が高くて

泳がせているように感じるんよなぁ。

 

バンシーのイメージ映像の出方は怖かった。

翡翠のもっともらしい霊媒話。

あまりこの霊媒話には

どんでん返し感がないのがもったいない。

翡翠は倉持が殺されたのは

自分の力が及ばなかったと謝る。

「私の力を使って犯人を突き止めていただけませんか」

 

立松五郎を別件で逮捕。

ベランダ手すりの靴跡は

確かに立松のものだが

部屋には入ってないし

事件当日のアリバイもあった。

西村もアリバイがあり

倉持殺しの犯人ではない。

 

翡翠を鐘場と会わせる。

微妙な空気。

翡翠に写真を見せると

小林のことを聞いてくる。

小林舞衣は西村と同じ会社で

彼女が西村に倉持を紹介した。

赤いチタンフレームの眼鏡をかけている。

 

雨野が登場して

「あたしが例の連続殺人事件で

徹夜続きだってこと知ってますよね?」

鐘場に不満をぶつける。

上司に平気で文句を言う部下か。

翡翠が小林を疑ったのは

「なんとなく」と聞いて

「霊能力でわかったなんて

言うんじゃないですよね?」とまた雨野が怒る。

かなりイラっとするキャラだが

この翡翠に対する当たりの強さ

もしかして「翡翠側」の人間かもしれんと思った。

今のところ雨野は「もう一人の殺人者」か

「翡翠の協力者」と考察しておきます。

おそらくこのキャラを使って

オリジナルエピソードを1本挟むはず。

ドラマ原作に相沢沙呼を呼んでいるのだから

新エピソードが入らないと

ちゃんと仕事しろとツッコミ入れたくなる。

 

千和崎真役の小芝風花さん。

やっぱり出番が少ないな。

昔のぱるるっぽい。

Invertまでやるなら出番増えるんだけど

おそらくそれを見越してのキャスティングか。

 

仮に小林が犯人だとしても

立証する方法がない。

それなら倉持の霊を降霊して

誰が犯人か聞くのはどうか?

千和崎がそれは危険だと止める。

穏やかな死を迎えた人じゃないと

翡翠の身に何が起きるかわからないらしい。

翡翠は香月先生がいるなら大丈夫、

やらせてください、と。

 

現場で降霊。

せっかくなら千和崎がいてもよかったのに。

翡翠が急に暴れ出して「寒い」という。

「君は殺された」と香月。

「あの子が何か探してる。何か落ちちゃったみたい」

先輩と慕う倉持(の霊)。

 

小林を呼び出す香月

「単刀直入に言う。自首してほしい」

眼鏡が黒縁フレームに替わってる

倉持が死んだ翌日から

小林の眼鏡が替わったことを会社の人が証言。

別に眼鏡をいつ替えても決め手にはならないが……。

 

コップのガラス片の中に

眼鏡のレンズの欠片が混ざっていた。

あの日、小林の眼鏡が割れて

そこに割れたグラスが重なった。

よく見えないから全部拾いきれなかった。

眼鏡のレンズがガラスに混ざるトリック

金田一少年を連想する人が

Twitterでは多かった。

俺は「刑事コロンボ」の「毒のある花」だったな。

あれは顕微鏡だけど。

 

小林は西村が好きだったのに

彼が倉持を好きになってしまい

彼のことを悪く言い始めて喧嘩になった。

殺すつもりはなくて

突き飛ばしたらテーブルの角で……。

警察に通報するか迷った小林に

誰かがささやいたと言う。

 

逮捕の場面で急に

「♪我は この謎と 戦う 我は この謎を」

と聞こえてきて

えっ何?とびびった。

福山雅治の『妖(あやかし)』という主題歌。

 

あの水滴はいったい?

泣き女が小林さんに

ささやいたのでしょうか?と質問。

「わかりません」と翡翠。

少し救われたと言う翡翠に香月は

「あなたの力を論理を用いて現実へ媒介する」

香月が翡翠に協力すると誓った。

 

最後に

「“Iced Coffee”ends.」

アイスカフェなー。

 

香月が部屋のホワイトボードに

女性刺創連続殺人事件の被害者の写真と

新聞の切り抜きを貼っている。

魔方陣みたいでなんか怖い。

しかもなんか8人分あるような……。

どうやってそんな鮮明な

被害者の写真を手に入れたの?

鐘場の霊媒に頼るかという言葉を思い出す。

「あるいは彼女の力なら……」

なるほどダブルミーニングね。

 

とある山荘でシャワーを浴びる人物。

女性の死体が転がっている。

8人の女性の写真

最後は翡翠の写真とその左に

青いシャツの人物が落ち葉で隠れている。

 

この写真を「どこで撮る」のか

注目してください。

 

 

いや~想像通りの映像化だった。

良い意味で。

 

画面が落ち着いた暗めなのもいいです。

降霊シーンの迫力もあったし

清原さんも瀬戸さんもハマってる。

香月が「もっと早く、自分がこの手で――。

この手で彼女を抱きしめてあげたかった――」

というキモいシーンが無かったのは

ちょっと残念(?)

 

原作だと連続殺人の犯人の名前が

「鶴丘文樹」と出てくるが

ドラマでは出ていない。

映像だと出しにくいのもある。

(この名前が出たらあの人が犯人と確定する)

しかし現在、

声も出てないから男だとは決めつけられない。

シルエットは男っぽいが

シャワーを浴びてるのは女性かもしれない。

原作を知っている人をだますために

雨野にすり替えてくる可能性もある。

 

後のどんでん返しのための伏線も

ちゃんと仕込んであるし

なかなか期待できそうですね。

 

次回は第2話。

水鏡荘の殺人事件。