『ヲタクに恋は難しい』

という映画を観てきましたので

その感想です。

 

そもそもこの映画の

原作漫画もアニメも見たことがなく

あえて実写映画を観ようと思ったのは

会社の友人に誘われたことがきっかけ。

 

実は以前この映画用に使う

同人誌のサンプルを作って欲しいと

うちに依頼がありまして

その友人いわく「自分が作った本が出る!」

(正確にはお前が作ったわけではない)

と妙に嬉しそうに語っており、

でも1人で見に行くのは恥ずかしいからと

お誘いがあったのです。

 

まあ特定されても構いませんが

うちの会社もエンディングに名前が出てました。

出てはいたんですが

その同人誌自体はどこに出ていたのか

俺はよくわかりませんでした……。

直接関わっていないため

どの本かも知りません。

友人も俺の本がどこかに出てるはずと

(お前の本ではない)

かなり熱心に見ていたようですが

はっきりわからなかったそうです

【追記】後日確認したところ

高畑さんが持っているメインの本が

そうだったようです。

コミケのスペースに飾ってあった本も

うちで製本したとか。

全く記憶に無いですが(笑

 

 

映画の内容に関して

「アニメ」「同人誌」は専門ですから

すごくわかるなーという部分もあるが

ただ専門用語を並べただけみたいな部分も

目立っていたように思う。

 

例えば……

同人誌を見て

「クリアPP加工にしたんだ」と

驚くのはちょっとあり得ない。

オフセット印刷のクリアPPは普通に仕様です。

マットPPも普通です。

だいたいどの同人誌もクリアPPです。

おそらく安いオンデマンド印刷から

オフセット印刷にグレードをあげた?

っていうことなんでしょうか。

だとしたらすごく伝わりにくい。

途中で「シブ」って出てくるが

「Pixiv」のことだというのも

一般には伝わらないように思う。

 

あと一緒に観たその友人はマリカー好きで

アンテナが付いていたので

あれはハンドルアシスト使っていると言っていた。

ゲームが上手いように見せてるはずなのに

初心者用の設定では格好がつかない。

 

モンハンは昔よくやっていたので

リオレウスが出て嬉しかった。

カプコンさんがすごく協力してくれて

締め切りで襲ってくるレウスも

特別にモデリングしてるっぽい。

 

アイドルファン的には

元乃木坂46の若月佑美さんが

ヒロインのヲタ仲間役で出ています。

同人誌を見ながら

「どちゃシコですわ~」と言ったり

FGOのマシュのコスプレで登場。

(女の子が「どちゃシコ」ってよく使うのかはわかりません)

 

この映画の監督は福田雄一さん。

福田組の佐藤二朗さん

ムロツヨシさんも出てるし

基本的にヨシヒコみたいなあのノリと

ギャグが寒いので

好き嫌い分かれると思う。

俺はまあ嫌いじゃ無い監督。

 

映画館なのでできるだけ

笑わないようにしていたけど

つい笑っちゃいそうな場面もいくつかあった。

高畑充希がヲタ友と盛り上がった後で振り向くと

会社の人から白い目を向けられる場面や、

斎藤工が泥酔して泣き上戸に急変する場面と

バーボンが麦茶だったときの山﨑賢人の顔芸。

「ちなみに下着はベージュだ」

「地雷だった~」とか

ちょいちょい面白いつぶやきもある。

 

ニコニコみたいな画面に文字が流れるやつは

もう時代遅れというか……。

視聴者のコメントでも無いし、

キャストの台詞を文字にしただけなので

あまり笑えなかった。

 

腐女子に関して

若干勘違いされてる部分もあるのかなとは思う。

男2人がイヤホンで音楽聴いてる場面。

あまりリアル男子で妄想はしないはず。

「BLはファンタジー」であり

2次元キャラだから萌えるのであって

リアル男子のイチャイチャは別物。

(そういうのが好きな人もいるけど)

 

物語の終盤で山﨑賢人が

アニヲタに急変した時の表現も

部屋に無数のポスターやキャラグッズで

いかにもーな感じを出してるけど

抱き枕の「まどか」ってまどマギだよね?

何種類のアニメ混ざってるか知らんけど

それはさすがに違うかな。

普通は1人のキャラに愛を注ぐものだし

せめて同じアニメで統一してほしかった。

「にわか」っていう表現なら正解ですけどね。

 

他には高畑充希と山﨑賢人の会話で

やけに侍風の会話とかしていて

それSNSの文章でやるだけで

口に出す奴いないだろーとか、

「ただオタク用語を入れてみました」的な

普段誰も使わないような言葉を

過剰に乱発していたのには

さすがに引いてしまった……。

 

 

 

●『ヲタクに恋は難しい』出演者の裏話。

 

本物のレイヤーさんは

素人のコスプレに厳しいよね~。

 

 

「悲哀と歓喜のララランド」とあるように

この映画は突然ミュージカル調に

歌って踊り出す場面がある。

俺の記憶ではだいたい12回あった。

(エンディング入れて13回)

15分に1回くらいあるので

ミュージカル嫌いは観ない方がいいかも。

 

①『いっさいがっさい SAVE THE WORLD』

ビッグサイトの前で

大勢のアニメコスプレイヤーと

高畑充希と山﨑賢人が踊るオープニング。

 

 

②夜のネオン街を高畑充希が歌いながら踊る。

 

③『タピオカ スクランブル』

渋谷109の前で高畑充希と22/7が踊る。

 

④『花子のオハコは絡み酒』

菜々緒が山﨑賢人に酔って絡み、

ムロツヨシと菜々緒が歌う曲。

 

⑤『僕に何ができるのだろう』

絵を描く高畑充希を見ながら

山﨑賢人が1人で歌う。

 

⑥初めて彼の家に行き

逃げるように帰ってしまい、

山﨑賢人が追いかけて来ないかと

期待しながら高畑充希のソロ。

 

⑦『恋の発熱』

内田真礼のライブで

山﨑賢人と賀来賢人がオタ芸を打つ。

 

 

⑨斎藤工と高畑充希のデュエットソング。

 

⑧内田真礼のライブ。

 

⑩『星よ教えて』

アニヲタに染まった山﨑賢人に

ショックを受けた帰り道に歌う。

「普通を求めてしまう」曲。

この曲がなかなか良かった。

 

⑪バーボンと思いきや麦茶だった時の曲。

 

⑫菜々緒が山﨑賢人を誘う妖しい雰囲気の曲。

 

⑬一瞬『残酷な天使のテーゼ』と思わせて

エンディング曲へ。

 

こんな感じだったと思う。

 

③はまさか

22/7が出てるとは知らなくてびっくりでした。

というかエンドロールで“天城サリー”とか見えて

「ん!?」となって、

よく思い出して見ると

渋谷で踊っていた周りの人たちが

ナナニジだったことに気づきました。

すでに卒業した花川芽衣ちゃんの姿も……。

 

 

 

全体の感想としては

「意外と面白かった」ですね。

 

ネットでは結構厳しい意見が目立つけど

原作を知らないから良かったのかも。

例え原作があっても

「2次元と3次元は別物」と割り切っている人なら

見て損はないと思う。