ふとしたきっかけで
読みたくなったディクスン・カー。
まだ読んでいない
この作品を読了。

『死が二人をわかつまで』  
ジョン・ディクスン・カー(1944年)

 


この作品は
『ヴァンパイアの搭』が原型で
その長編化作品。
「毒殺魔」というタイトルで
翻訳されたこともある。

内容はというと、
不可解な謎と
二転三転するサスペンスで
さすがカー先生。
と思わず唸る
上質のミステリーでした。

 

 

あらすじ

6月10日。
シックス・アッシェズ村で
ガーデン・パーティーが催され、
若い劇作家ディック・マーカムは、
婚約したばかりの美女、
レスリー・グラント
バザーを見て回っていた。

レスリーは
最近村にやって来た占い師が
よく当たると評判なので
見てもらおうと
占い師のテントに入っていく。
射的場でホーラス・プライス少佐
その様子を見守りながら、
少佐はディックに
シンシアのことを尋ねてきた。

シンシア・ドルー
ディックの元彼女で、
2年も付き合っていたが、
6ヶ月前にこの村に
レスリーが現われて
すっかりディックは彼女に魅了された。
シンシアとは破局し、
そして昨日ついに、
レスリーと婚約にこぎつけたのだ。

風が強まる。嵐が近付いている。

少佐から聞いた話では
あの占い師は本当は
犯罪学の権威の
ハーヴェイ・ギルマン卿
正体を隠してポープ大佐の別荘に
泊っているらしい。
ディックの家の近所だ。

レスリーがテントから出て来たが
どこか様子がおかしい。
ディックは入れ違いに
テントに入って
彼女に何を言ったのかと
ハーヴェイ卿を問い詰める。
ハーヴェイ卿は彼に
レスリーの素性を知っているのか?
と尋ねてきた。

ハーヴェイ卿が
何か話そうとした時、
外で銃声が響く。
前のめりに倒れるハーヴェイ卿。
レスリーの声がする。
誰かが腕にあたって
ライフルの引き金を引いてしまい、
テントに銃弾を
発射してしまったらしい・・・

夜9時。
落ち着かないディック。
レスリーの発砲は
事故だとわかっていても、
どこか腑におちない。
そこに電話がかかってくる。
医者のヒュー・ミドルズワースからで、
ハーヴェイ卿の容体が回復して
君に話したいことがあるから
今から別荘に来てくれ
という内容だった。

シンシアが家に訪ねてきて
今日の事件のことを
知りたがるのを追い返し、
ハーヴェイ卿の泊っている
別荘に向かうディック。
ミドルズワースとハーヴェイ卿が
彼が来るのを待っていた。

ハーヴェイ卿は
おおげさに倒れただけで
実はかすり傷だった。
そしてこれは殺人だという。
なぜなら
レスリーの正体を知っているからだ。
彼女の本名はジョーダン。毒殺犯なのだ

彼女は3人の男を毒殺している。
それも密室状態で
青酸を皮下注射器で
自殺にみせかけるやり方だった。
いずれも証拠が無く
逮捕されずこの村に来て、
今もまたディックという村の名士を
獲物に選んでいるのだと。

信じたくないディック。
ハーヴェイ卿が
レスリーには
未だ昏睡状態が続いていると思わせて
罠にかけようと提案する。

午後11時。
家に戻ったディックは
彼の帰りを待っていた
レスリーと対面。
ハーヴェイ卿の容体は慎重に答える。
狙って撃ったのではないと
心から落ち込んでいるレスリー。
明日の夜、
ディックに見せたい物があると言うが・・・

アッシュ卿が家を訪ねて来て
あの事件のあとで
問題のライフルが消えたと話す。
ライフルはレスリーが
カウンターに返し、
ずっとそこにあったのは
銀行の支店長ビル・アーンショウ
証言している。
どういうことだ?

2人が帰って、
ソファで休むディックは
いつの間にか眠ってしまい、
電話のけたたましい音で目を覚ました。
ねぼけながら出ると、
ポープ大佐の別荘にすぐ来てくれと
囁くような声が告げる。

誰だ?
不審に思いながら
別荘に向かうディックは、
100ヤードほど手前で
別荘の居間に
明かりがついたのを目撃する。
そして道路の向こうの
石塀の上に人がいて
ライフルでその居間を
狙っているのが目に入った。

銃声がして人影が去っていく。
何事が起こったのかわからず
立ちつくすディックのところに、
向こうからシンシアがやって来た。
眠れなくて散歩していたと
彼女は言うのだが・・・

急いで別荘の居間を覗くと、
安楽椅子にハーヴェイ卿が座っているが
ぐったりしている。
窓に弾孔があり、
死んでいるようだが
弾丸は当たっていない。

玄関から入ったが
居間のドアに鍵がかかっている。
こうなったら窓を壊すしかない。
窓は2つあり、
弾孔のない窓を割り、
居間の中に入ると、
ハーヴェイ卿は青酸を皮下注射して
死んでいることがわかった。

死体は今殺されたばかりで
体温が残っている。
窓とドアには鍵がかかって
密室状態だった。
毒殺犯が3人の男を殺したのと
全く同じ状況で
ハーヴェイ卿が「自殺」したのだ。

いや自殺なわけがない!
犯人に罠を仕掛けるつもりが
逆に殺されたのだ。
でもどうやって殺したのだ?

あのライフルを撃って
逃げた奴の目的は?

床にばらまかれたピンの意味は?

レスリーは本当に
毒殺魔なのか
疑心暗鬼になるディック。

事件解決のため
ミドルズワースが連れてきた探偵
ギデオン・フェル博士
死体を見て言った一言が
さらに事件を複雑なものに変える。
だれだかまったくわからん。
だが、(この死んだ男は)
ハーヴェイ・ギルマン卿ではない

 

 

解説

小さな村の劇作家ディックの前に
占い師に扮した犯罪学者が現われ、
婚約者のレスリーは
過去に男を3人も殺した毒殺魔だと告げる。
そしてレスリーの撃ったライフルで
負傷した犯罪学者が、
翌朝ディックの目の前で
密室状態で毒殺されてしまう。
婚約者への愛と疑惑に
心が揺れる本格ミステリー。

愛する人が「毒殺魔」ではないかと
疑うシチュエーションは
カーの別作品『火刑法廷』に似ている。
そのため本作は
『火刑法廷』の別バージョン
という見かたもできる。

レスリーは本当に毒殺したのか?
白と黒が何度も反転して
ディック共々
読者を疑心暗鬼にさせる手法は上手い。

物語中盤で
フェル博士が登場し、
(このあらすじの最後)
ハーヴェイ卿の正体が
早々と明かされ、
事件の様相ががらりと変わる。
レスリーを毒殺魔だと
信じている者の犯行か、
ハーヴェイ卿の
正体を知った者の犯行かで
殺人事件の目的も変わってくるので
最後まで読者は
振りまわされることだろう。

密室トリック自体は単純なものだが、
そこに別のトリックを加えることで
不可思議な状況を生みだしている。
これはとても面白い。

おびただしい数の伏線と、
各章の最後に意外な展開を
もってくる引きの巧さ、
最後はやっぱり
ロマンスで締め括るところに
カーの魅力が存分に
発揮されているといえよう。

しかもこの犯人は
まず当てられない。
全体的に地味だが、
フーダニットでは上位に入る佳作。

 

 

欠点は?

  • レスリーを犯人にするための決め手が弱く、レスリーにアリバイがあったら計画に意味がなくなる。
  • ディックを呼び出した電話、いくら寝ぼけていたとはいえそれで誤魔化せるのはおかしい。
  • フェル博士が出てから次の殺人が防げなかったのはファンとしては評価が下がる。あの人は殺されなくてもよかったのでは・・・
  • 28歳の女性を41歳と言われて納得できる方が難しい。
  • 密室トリックに図解がほしい。
  • 夢遊病は蛇足だった。

 

感想

あまり期待しないで読んだので、

意外に面白くてびっくり。

上でも解説したが、
各章の終わりに、
意外な台詞や事実が明らかになるから
その度に「うわー!」って
驚きながら読了した。
さすがカー先生は
ハズレなしです。

ロマンス要素でいうと
レスリーとシンシアという
2人の美女が出てくるけど、
最初は金髪のシンシアの方が
好みだったのですが、
途中で態度が豹変して
どちらを信じればいいのか
ディックみたいに混乱した。
2人とも肝心なことを
話してくれないから
信じられなく
なってくるんだよなぁ。

タイトルの
「死が二人をわかつまで」とは、
キリスト教の結婚式で
聖職者が尋ねる言葉からきている。

“汝◯◯は、この女/男△△を妻/夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻/夫を想い、妻/夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?”

ラストは一応の
ハッピーエンドなので後味は良い。
この先のディックに
幸せがあることを祈るばかりである。

★★★★★ 犯人の意外性
★★★★☆ 犯行トリック
★★★★☆ 物語の面白さ
★★★★★ 伏線の巧妙さ
★★★★☆ どんでん返し

笑える度 -
ホラー度 -
エッチ度 -
泣ける度 -

総合評価
 8.5点




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※ここからネタバレあります。
未読の方はお帰りください。 











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1分でわかるネタバレ

〇被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】
ハーヴェイ・ギルマン卿(サミュエル・ド・ヴィラ) ---●ヒュー・ミドルズワース ---障害の除去【毒殺:青酸】
ローラ・フェザーズ ---●ヒュー・ミドルズワース ---口封じ【射殺:三八口径オートマチック】

<結末>
レスリーを毒殺魔だと訴えたのは
ハーヴェイ卿になりすました
詐欺師サム・ド・ヴィラの罠だった。

サムはレスリーの持つ
高価なジュエリーを
奪い取るために
ディックを利用しようとしたが、
ライフル事故をきっかけに、
レスリーが疑われることも利用し
サムに強請られていたミドルズワースが
密室でサムを殺した。

レスリーを中傷する手紙を出したが、
警察の罠にはまり、
追い詰められたミドルズワースは、
郵便局長フェザーズも殺して
レスリーの家の中に逃げ込み、
二階で自殺する最期を遂げた。
 

犯人の意外性

この作品のフーダニット(犯人捜し)は
なかなかの難しさ。
なんせ①探偵役のフェル博士を
連れてきて事件に関わらせた人物が
犯人だった
なんて・・・盲点すぎます。

フェル博士の力を
知らないわけでもないのに、
なんて馬鹿なことをしたのだろう?
事件の前に呼んだのなら
まだわかるが
殺人の後で呼んでいるから
考えが甘かったと言わざるを得ない。

それにこの人物、
前半はよく出るが
後半は全く出てこなくて
記憶から消えてる。
 
 

あっそういえばいたな、
くらいの存在感だが、
同じような奴が3人いて
プライス少佐、
アーンショウ、
アッシュ卿の3人も
そこそこ怪しい行動をするため、
犯人を当てるのは
かなり難しいと思う。

ライフルを撃った人物は誰か?
ここに絞って推理すると
ミドルズワースに
辿り着いたかもしれない。
彼の怪しい動きを振り返ってみよう

まず登場シーンで
さりげなくゴルフバッグを
肩にかついでいる。 

“ドクター・ヒュー・ミドルズワースである。無帽でゴルフバッグを肩にかけ、雨にめげず闊歩していた。彼はガーデン・パーティーのゴルフ係で、即席のティをもうけて短い距離を打たせ、最少の打数でボールをカップに入れた客に商品を進呈していた。”(P.23)
  • このゴルフバッグの中にライフルを隠して持って帰ったのである。


負傷したハーヴェイ卿に
付き添ったプライス少佐を
早く帰らせようとする。 

“「弾丸を抜き出すと、彼は気がつき、これは殺人だとわめいた。それにはむしろプライス少佐のほうが驚いた。少佐はそばについていると主張するんだ。わたしは彼を遠ざけようとしたがね」”(P.43)
  • ミドルズワースはプライスを追い返してあのライフルでサムを殺そうと思っていたが、プライス少佐が離れないので計画を変更せざるを得なかった。


ハーヴェイ卿の別荘から
車でディックを送る時、
今夜はウイスキーを飲んで
酔わないでくれと言う。

“「きみにはさんざんな夜だったな。睡眠薬をやろうか?」
「結構です。だいぶウイスキーをのみましたから」
酔っちゃいかん」ミドルズワースはハンドルをきつくにぎりしめた。「頼むから酔わんでくれ」彼はためらった。「なあ、レスリーのことを、わたしはこう思うんだが・・・」
「おやすみなさい、ドクター」
「おやすみ、ディック君」”(P.75)
  • 目撃者のディックが酔っているとまともに別荘に来れないし見た状況をきちんと証言できない。はっきりしすぎても困るため、寝ぼけさせるために睡眠薬を与えたかったのがわかる。そして何かいいかけて突然会話を切るというカー先生の十八番が炸裂。


④ミドルズワースが
ハーヴェイ卿が偽物だと疑った理由に
心臓の心室と心房で
間違いを犯した
とある。

“「彼の扱った有名な事件のひとつについて尋ねてみた。それにはうまく答えた。しかしもったいぶって心臓には心室、心房が一つずつあるという。それがちょっとひっかかった。というのはどんな医学生だって、心室と心房が二つずつあることは知っている。その話は昨晩のことだ」”(P.153)
  • 一見ミドルズワースが機智を働かせてハーヴェイ卿の正体を見破ったようにみえる。しかしこれは作り話。

  ↓
ハドリー警視がサムの経歴を
読み上げる場面にヒントがある。

“「サムの学者ぶった態度は、今朝話したように一年に五千ポンドをもたらすものでした。彼の父はイギリス南西部地方の牧師でした。彼はブリストル大学を優等で卒業し、実際に医学を勉強し病理学者と称していましたが、それほどのへまもなかったようです。かつてはフランス南部で、抜け目のないイギリス人弁護士から途方もない大金をくすねていました。それは・・・」ハドリーは言葉を切ると本をとりあげ投げ下ろした。「そんなことはしばらくどうでもいい。博士の思いつきとは何ですか?」”(P.234)
  • サムは医学の知識があるのでミドルズワースが言うような間違いを話すわけがない。この直後にまた「そんなことはどうでもいい」と話題をそらしています。いやどうでもよくないって!

 

 

伏線解説

①サムがハーヴェイ卿として
村に現れる前に
聖書を売るセールスマンに扮していた。 
それがアッシュ卿の
記憶の片隅にあったこと。

“「何か気おちすることでもあったのか?人生に情熱を持っている人間などあまり会ったことはないがね。彼はかつてここで聖書を売っていた男を思い出させたよ。ところで・・・えーと・・・きみがここにきたわけは?」”(P.116)
  • サムは村の情報を集めるために聖書を売るセールスマンとして村にやってきていた。


フェル博士が村の近くに
やってきていると知り、
狼狽するハーヴェイ卿。(P.67)

  • フェル博士と知り合いというでまかせを言ったため慌てている。


ディックが
書斎のソファで寝ているのを
外から誰かが覗いている。(P.91)

  • 犯人のミドルズワースがディックがちゃんと寝ているか確認していた。


ギャロウズ・レーンの三軒の家は
コイン投入式の電気メーター。(P.42)

  • 室内の電気を遠隔操作で点灯するトリックに使ったコイン投入式電気メーターのことはかなり序盤で説明されてある。


レスリーの寝室から
郵便局へ歩いて行く
軍人風の男を何気なく見る。(P.174)

  • この軍人風の男は、ハドリー警視で実はこの時点で切手の罠を仕掛けるために郵便局に向かっていた。フェル博士おそるべし。


レスリーの家に犯人が逃げ込んだ後
フェル博士がやってきて
ダイニングルームで
謎解きを始める際に
暑いと言ってカーテンを開ける。

“ダイニングルームの明るい灯に彼は興味をひかれた。レスリーとディックに先に行くよう重々しく合図をして、博士はあとからダイニングルームに入った。ぼんやりとした様子で眼をぱちぱちさせ、暑くてかなわんと小声でつぶやいた。ぎこちなく強調したこの弁解で---部屋はそう暑くはなかった---フェル博士は開いた窓の厚いカーテンを左右に押し開けた。”(P.274)
  • おわかりだろうか。フェル博士がカーテンを(窓も)開けたのは暑いわけでも窓のトリックを説明するためでもない。ダイニングルームの真上(P.291)にあるレスリーのベッドルームに潜む犯人に会話を聞かせて自害を迫っている。
  • このやり方は正しいとは言えない。しかし犯人に情けをかけて自分の手で決着をつけさせているとも受け取れる。こういうパターンは実は結構多い。


ディクスン・カー作品は
「ここに伏線があったんじゃよ」と
探偵役に解説させるのが好きなので
初心者にも複雑な伏線を読み解く
カタルシスを味わってもらいやすい。
絶好の教科書である。

 

 

密室トリックについて

密室トリックに図解がないので
はっきり言ってよくわからん。
俺はこうじゃないかなと
思ったやつをイラストで説明してみる。

これは
上下スライド式の窓を
内側から見た図。
鍵の掛け金に糸をくくりつけ
窓枠に刺したピンを巻きこみ
弾孔から糸を外に出しておく。
2

外から糸を引っ張ると
ピンを支点にして
掛け金が動く。
3

施錠された後で
強く引くなりして糸を回収すると
ピンごと吹き飛ぶ。
あらかじめ床にピンを
ばら撒いておけば気づかれない。
4

要するにこんなトリックだと思う。
時代が違うから
正確な形状はわからないので
あくまでも参考までに。

この物理トリック自体は
「針と糸のトリック」として
使い古されたパターンですが、
ここに別のトリックを加えて
ひと捻りしてあるのが
見逃せないところ。

この作品の場合
糸を通した「弾孔」を
説明しなければならないので、
目撃者の目の前でわざと発砲して
(実際には空砲)
今まさに穴が開いたと思わせることで
この部屋がさっきまで密室だったと
錯覚させている。

コイン投入式電気メーターを使って
遠隔操作で居間の電灯を
外部から点けたのも
中に人がいたと思わせる
秀逸なトリックだ。

またこの銃撃があったために
ライフルで撃たれたのに
実は毒殺されているという
奇妙な状況を演出できたのも
上手いやり方だと思う。

なぜ密室にこだわったか?は
某サイトの考察と同じく
毒殺魔が密室殺人を繰り返したために
今まで捕まらなかった理由付けと
同じ状況を作ることで
レスリーを疑わせる目的だろう。

別の言い方をすれば、
サムの作り話の「見立て殺人」
ということもできる。
サムの作り話のせいで
ミドルズワースにとっては、
実に面倒なことになったもんだ。

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