今週のモーニングの『宇宙兄弟』
すごく良かった。
そして名言がまたひとつ生まれた。

宇宙兄弟
#257 発する言葉

その前にさくっと
ここまでのあらすじを紹介。

いま伊東せりかさんのエピソードで、
念願のISSに搭乗して
宇宙に行ったせりかさんだが、
その頃日本では大変なことが起きていた。

せりかは父をALSで亡くし、
ALSの治療薬を実験するために
宇宙飛行士になり、
いま念願のISSで実験中なのだが、
その実験を中止するように言われる。

せりかが民間の企業と
密談している写真が出回り、
裏取引をしていると
ネットで大炎上。

実はせりかが出発前に
謎の企業が接触してきて、
せりかはきっぱりと断ったのだが、
断られた企業の連中が
腹いせにデマを流し、
マスコミが拡散、
それを見たネット住民が、
「伊東飛行士を見そこなった」だの
「実験を中止しろ」と騒ぐ。

JAXAはせりかに
スルーするように言い、
騒ぎの鎮静化を待つが
炎上は広がり続ける。

次第に落ち込んでいくせりか。
・・・という話。

俺はせりかさんが一言
「これはデマです。
私は裏取引なんてしてません」
と言えば済むはずなんだけど、
スルーという方法を使ったために
今更態度を変えれなくて
炎上し続ける。
なんか某ゆきりんを思わせるね。

そしてここからが今回の話。

いよいよ政府がJAXAにやって来て
せりかがALSの実験を
再開したことに注意して、
中止を発表するように言う。
JAXAは実験を中止したら、
伊東飛行士の不正を認めたことになるので
それはできないと断る。
これ以上続けるなら、
伊東飛行士は
二度と宇宙へ行けなくすると・・・

ここで名言。
JAXAの茄子田さんが言う。


「我々は世間の誹謗中傷やクレームのようなものを、いささか気にしすぎではないでしょうか。人の悪口というのは、仲間内で言う人は“凡人”。口に出さない人は“賢人”。不特定多数に向けて発信するのは“暇人”ですから」


か、かっこいい。
いや確かにそうだわ。

今の世の中ネットの批判に溢れている。
ちょっと気にいらなかったら
すぐクレームを入れる。
不謹慎だ、何だとわめきたてる。
関係者でもない一般人の
少数の批判の声が
やたら大きく聞こえてくる。

自分のことでもない話題に
すぐコメントしたがる。
それは“暇人”だから。
これは良い言葉だ。

茄子田さんはこう続ける。
ネット内の出来事が“人”の全てではありません。見なければ言われてないのと同じです

ネットの攻撃は所詮ネットの中のこと。
いちいち気にしていてもしょうがない。

そして、
せりかさんも決意する。
ALS実験について、私の決断をお話します。私はやります。誰に何と言われようと、誰も何も言ってくれなくても、私はやります

うおおお!
さすがせりかさん。
ここは感動しました。

ALSの治療薬は
いまも見つかっていません。
アイスバケツチャレンジで
有名になりましたが、
寄付金が集まってもそれだけで
特効薬が作れる保証はない。
たとえ漫画の世界でも
希望がもてる結末にしてほしい。
せりかさんなら
やってくれるような期待がありますね。