もうひとりのイタリアの巨匠 < Luchino Visconti / ルキーノ・ヴィスコンティ >の数々の作品の中で、1943年の< Ossessione / 郵便配達は二度ベルを鳴らず > 、1960年の < Rocco e i suoi faratelli / 若者のすべて > がお気に入りだが、私がこの世に生まれる以前からのフェリーニの作品、1953年の < I Vitelloni / 青春群像 > 、1954年の< La Strada / 道 > や、1959年の < La Dolce Vita / 甘い生活 > 、そして今回の 1963年の < Otto e mezzo / 8 1/2 > が、モノクロの映像からすでに当時でこのようなオシャレ感に富んでいて、ロマンティックな独特の映像表現と個性的な感覚を持ち合わせていたとは、何度観ても驚きである。