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Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

今年もここ虎ノ門の金刀比羅宮への初詣で、初春の開幕となる。

讃岐国の金刀比羅宮 ( 本宮 ) の御分霊としてここ虎ノ門に分社され、大物主神/ オオモノヌシカミ ( 神々の中でも最も偉大なる力を持つ神 ) として伝承されている神様とある。

場所、雰囲気とこの朱赤色の丸金がお気に入りで、ご利益がありそうな気持ちにさせてくれます。

一月の生命 ( いのち ) の言葉は、< 年頭 まず自ら意気を新たにすべし > 安岡正篤 

年末の大祓いにくよくよした悩みごとをきっぱりと洗い流し、心機一転、広々とした心で行きたいものである。


二拝二拍手一拝



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東京のように公共交通機関が整っていないため、どうしてもタクシー利用が多くなるが、ドライバーにもよるが他国籍人だとぐるぐると遠回りされがちで、言葉も通じず不愉快な気分になりがち。

20分くらいまでの距離なら地図を片手に極力歩くことにしている。

地理も覚え、思いがけない出逢いや発見に遭遇して、異国文化を満喫出来る。

通りですれ違ったバセット・ハウンド。

飼い主の女性に声を掛け、写真を撮らせてもらうが、躾がなされていて何ともお利口な彼 or 彼女?

カメラ目線とまではいかなかったが、飼い主の指示通りお座りして、数枚シャッターを切らせてくれた。

cheers



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LAからヒューストンまでは3割ぐらいの空席があり、誰も隣に来ず3席独占で横になって3時間半のフライトを楽しむ?

ヒューストン到着後、1時間半ほどの待ち時間があり、LAと違いインターネットにアクセスが出来る為に、急いでラウンジへ向かう。

気分転換とお口直しにミントティをいただき、メールを確認して、この facebookも確認して、再度慌ただしく搭乗ゲートに向かう。

そしていよいよファイナルフライト、10時間20分後、成田を出張してから30時間、やっと南米Bに到着。

南米の独特の蒼さの初夏の陽射しが迎えてくれるが、思考能力レベルはもちろんゼロ。

体力的には本当に一滴の残量もなく、間違いなくマイナスレベル。

タクシーに乗りホテルに向かうが、チェックインタイムの15時まで2時間半ほどロビーのソファーで待たなくてはならず、精も根も尽き果てるという言葉がまさにぴったり当てはまるような気がする。

お歳を召しているわりには自らにご褒美を上げたくなるほど忍耐強いと、今回で14回目の南米大陸上陸。

もらったカードキーのルームナンバーは < 410 >


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持参した入浴剤を入れて、バスに浸かりほっと一息。

何とも言えず温かいお湯が気持ちいい、至福のひと時。

大変な分だけ、普段当たり前のように使っているバスのお湯の温かささえも、いつもの何倍も何倍も有り難く感じられる。


cheers



LAに到着後、税関で入国スタンプをもらい乗り換えのためターミナル移動をするが、この空気感、少しづつだが慣れて来てはいても、やっぱり苦手であることには間違いない。


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成田からの9時間のフライト後、まだまだ先は長く、4時間半の乗り換え待ち時間がこれから始まる。

いつも行列が出来ていて長時間待たされた上に、人に指先で合図をする奴らのモラルに内心は納得していないが、ここはアメリカ、大人しく指示に従うしかない。

珍しく空いていて10分ほどで苦手な ( 嫌いな ) アメリカ式のセキュリティチェックを無事に終える。

ラウンジで搭乗までの待ち時間はインターネットもアクセス出来ず、分刻みで時計を気にするほど退屈極まりない。


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お疲れでも眠ることも出来ず、やることはただぼんやりと時間経過を気にしながら過ごすのみ。

何回経験してもごめん被りたい環境だが、人には好きでやっているのだから文句言わないのと、おとがめ?をいただく始末。

いつまで経ってもある意味大人気なく見えるらしいが、自分らしくていいかなと、何でも都合良く解釈する得意な性格をお伝えして、

次のフライト搭乗まで、


all the best



思い返せば数年前のフライトで、この ANA SKY CHANNEL番組から出逢い、繰り返し、繰り返し何度も観た < 善き人のためのソナタ >

アカデミー賞外国語映画賞に輝く感動作は、監督 :フロリアン ・ヘンケル &フォン ・ドナースマルク、出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック

1984年、壁崩壊前の東ベルリン。


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秘密警察に属する真面目な男ヴィースラーは、反体制派の劇作家とその同棲相手の女優の監視を命じられるが、、、、。

著名劇作家ドライマンと女優クリスタのカップルを日夜盗聴している時のヴィースラー大尉の表情は、社会主義国家に忠実に生きる愛も理性も感じない冷徹さを感じてしまう。

そして最後の書店でのシーンで『 私のための本だ』と語った時のヴィースラー元大尉が見せた表情は、人間の本来の美しい姿だと感じさせてくれた。


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この映画でドライマンが『 善きひとのためのソナタ 』をピアノで奏でた時に語った言葉、『 この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない』と、

2時間18分の主演のヴィースラー大尉役の,< Ulrich Mühe/ウルリッヒ・ミューエ>の表情の変化が、この言葉のすべてである。


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1953年旧東ドイツ生まれの主演のは、この映画でのアカデミー賞授与式後胃がん手術を受け、その後静養していたが、残念ながら、2007年に54年間の短い生涯に幕を閉じたとある。


合掌



イタリアが生んだ映像の魔術師 ・映画監督の < Federico Fellini / フェデリコ ・フェリーニ >

もうひとりのイタリアの巨匠 < Luchino Visconti / ルキーノ・ヴィスコンティ >の数々の作品の中で、1943年の< Ossessione / 郵便配達は二度ベルを鳴らず > 、1960年の < Rocco e i suoi faratelli / 若者のすべて > がお気に入りだが、私がこの世に生まれる以前からのフェリーニの作品、1953年の < I Vitelloni / 青春群像 > 、1954年の< La Strada / 道 > や、1959年の < La Dolce Vita / 甘い生活 > 、そして今回の 1963年の < Otto e mezzo / 8 1/2 > が、モノクロの映像からすでに当時でこのようなオシャレ感に富んでいて、ロマンティックな独特の映像表現と個性的な感覚を持ち合わせていたとは、何度観ても驚きである。

妻の < Giulletta masina / ジュリエッタ・マッシーナ> も < 道 > で出演しているが、音の演出からも感じ取れる哀愁が漂う切ない映像の中で、彼女の知的障害を抱えた大道芸人の悲惨な境遇のヒロイン役に『 誰だって誰だって役に立つんだよ。』『 どんなモノでも何かの役に立っている。この石ころだって 』という台詞が向けられた。

この < 8 1/2 > の有名なラストシーンでの 『 人生は祭りだ。一緒に楽しもう 』の台詞にも、人間としての基本であるフェリーニのフューマニズムが表現されているとある。

最後に余談だが、主演のマルチェロ・マストロヤンニを意識して、マルチェロ・ゴトウダと呼ばれていた?本気とも冗談とも取れる若かりし頃が、懐かしく思い出される。


cheers



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国際線のフライトで機内での過ごし方はもちろんその時々で違うが、最近はオーバーワーク気味なのか?、それとも齢を召されたからなのか ?  お酒をいただくとすぐに睡魔が襲って来て、繊細ゆえ熟睡とはいかないまでも、2, 3時間ほど微睡でいる。

特にお気に入りのANAの機内では、窓から見える真っ青な空と白い雲の景色をぼんやりと眺めて、お酒と機内食を楽しんで、 ANA SKY CHANNELで番組がお好みであれば 映画と音楽を楽しんで、そして最後に気が合えばクルーの人との会話を楽しむ。

ほとんどひとり旅なので気を使うこともなく、周りに知り合いがいなければ狭い機内とはいえ、一時的に仕事関係の連絡から解放され、肩の力を抜いてぼんやり出来るこの空間は嫌いではない。

数えたわけではないので確かな回数は覚えていないが、単純に成田と海外の往復だけでもこれまでに120回ほどは搭乗しているはず。

それに海外でのショートフライトや日本の国内線も加えれば、当然搭乗回数も増えて機内で手持ち無沙汰となりやることがなくなる。

あまりの退屈さで空の旅に飽きているのも事実。

前日の夜中に行う、出発前の旅の準備も面倒くさくて苦手だし、フライト予約、ホテル予約、その他何でも自分で行う性分、妥協しないで出来るだけお気に入りのものを探すこだわりも災い。

今回何気なくめくったANA SKY CHANNELの洋画★ シネフィル ・イマジカセレクションから毎月選りすぐりの作品をご紹介。

12月は、共にアカデミー賞外国語映画賞を受賞した < THE LIVES OF OTHERS / DAS LEBEN DER ANDEREN / 善き人のためにソナタ > と 『 EIGHT AND A HALF / OTTO E MEZZO / 8 1/2 』とある。

どちらも私のお気に入りの名作。

機内で久々にいい映画に出逢えて、この2本を優先するがゆえ、昨晩の睡眠不足と機内でのアルコール飲酒から来る睡魔とも戦わなくてはならなくなってしまった。

cheers



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‎30分ほど出発が遅れたが、ANA 006便 LA行きの機上の人となる。

ポイントを使用してのアップグレードで、お気に入りのビジネスクラス最後尾の窓側シートナンバー 16K に腰掛ける。

気流の関係で揺れが続きドリンクサービスがお預けだったが、待ちわびていただいたのは、 < Champagne Canard - Duchene Brut Vintage 2005 / シャンパーニュ・カナール・デュシェーヌ・ブリット・ヴィンテージ 2005 >

樽職人とブドウ栽培農家の結婚に由来する歴史あるシャンパンメゾンの作で、5年以上の熟成を経た希少なヴィンテージシャンパンです。

繊細な薫り、フレッシュ感に伴う熟成された味わいが持続します。

と、説明されていた。

炭酸の泡と喉に染み渡るほどの極上のテイストを楽しみながら、ひとりぼっちの乾杯 !

いつもの如く、今回の旅の成功を心静かに祈る。

cheers



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この綴り、実は12月3日の20日も前の話ですが、

この時期になれば誰も感じる時間経過の早さ。

振り返れば11月も忙しい毎日だったが、師走を迎え、1ヶ月前の11月の温かさが嘘のように冷い空気が12月を実感させてくれる。

バタバタと慌ただしく旅の準備をして車を走らせ、今 ANAのラウンジで搭乗までの僅かな時間を過ごしている。

おそらく今年最後となる海外出張にこれから出発。

2011年の海外での〆の仕事と2012年秋冬に向けての仕込みの旅です。

行き先はもちろんトップシークレット ?

これまでにも増して、< So so so so so busy > な予感がする12月、まずはお気に入りの ANA 空の旅からスタートです。


cheers


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< 並木橋なかむら > の後、渋谷駅近くの地下のバーで、今回の東京滞在最後の夜の〆の一杯が、午前0時からスタートして永遠と続く。

Foroのお気に入りのジントニック、Juniorのお気に入りの白ワイン、Elsaのお気に入りのビールは一体身体のどこの入って行っているのか、かなり疑問ではある。

おそらく自国の次に、ここ日本国の繊細な食文化がとてつもなくお好みのご様子だ。

時差ボケなどどこ吹く風と思いきや、1時半をまわったころ頃から、さすがのForoもノックダウン気味?


Ready Steady Go!


午後から飲み始めた酒量を考えればそのタフさには感心するが、立場と仕事量はかなりの重責とフラストレーションがのしかかっているはずで、改めてラテンの血の濃さと情熱を感じた夜となった。

翌日、それぞれ帰国の途に付くが、短時間でも彼らとの貴重な時間の共有に感謝の念。


Obrigado & Gracias