2回目のブラジル滞在は、東京やNYに近い高層ビルが建ち並ぶ町並みの南米最大都市サンパウロだった。
海に面しビーチがあり、開放的で陽気な観光が中心のリオとはまったく違った顔を持つ、内陸の経済金融都市。
地下鉄もバスも走っているが、それはほんの一部分であって、中間層が増えたこともありサンパウロは車社会。
そのせいで町は大渋滞が日常茶飯事。
見上げた空にはよくヘリコプターが飛んでいた。
理由は驚くなかれ、新しいオフィースビルや高級マンションの屋上にはヘリポートがある。
ヘリコプターの数は400機を越え、ヘリポートは300あるといわれ、個人所有だけでなくヘリコプタータクシーまで存在し、大企業や大富豪は渋滞のない空をヘリコプターで移動しているらしい。
滞在中、サンパウロの高級ショッピングストリート/ オスカー・フレイレは、仕事上何度も訪れるが、ほど近い場所にある有名なレストラン " ALUCCI ALUCCI "に予約してやって来た。
まずはブラジル伝統のカクテル " カイピリーニャ "で乾杯後、食事へと進む予定だったが、信じられないことにキッチンが故障のため食事は出来ない。と、
スタッフから説明され、やむなく移動せざるを得ないが、あてもなく歩いているとオスカー・フレイレにある " Cartier " の店先の1台のバンの屋台が目に留まる。
衛生的に若干気になったが、まずは缶ビールで仕切り直し。
ローカルなパウリスタのオーダーを見て頼んだ牛肉の串刺しは、歩道に設置してある炭焼き器に生の串刺しを渡され自分で焼くセルフサービスだったが、驚くほど旨かった。
トレンディーな高級レストランから、ひとりビールも込みで締めて500円ほどのリーズナブルなローカルな味を楽しんだ懐かしい記憶。
それにしても、ご覧のカップルはいったい何しに来ていたのか、不思議な光景だった。
cheers