先日、ひとりの女性のお客さまがこのバッグの修理依頼に来られた。
記憶は定かでないが、20数年前に販売していた懐かしさがよみがえる。
今と違い、足を使って情報を入手していたアナログな時代、ロンドン滞在中にソーホーを歩いていて、すれ違ったイギリス人青年が持っていたすり切れてボロボロになったバッグが目に留まる。
何を思ったか行きずりの人に声を掛け、10ポンドで譲って欲しいと交渉。
突然の申入れにさすがに驚いてはいたが、バッグの中身を取り出し、嬉しそうに過ぎ去って行った。
譲ってもらったバッグを片手に、イギリスの工場でネイビーとブラックの2カラーを作製したこの " Ready Steady Go! " Bag には、こんないきさつが存在する。
大事に使っていただいていることと、当時を思い出し自分だけが知る不思議な縁に感謝の1日。
cheers