東京の慌ただしい環境から一時離れられるロンドン滞在中には、夜ひとりで考える時間もあり、懐かしく26年間を振り返ることもある。
これまでこの国イギリスでは様々な人たちに関わり、異文化の色んな刺激を私に与えてくれたことには心から感謝している。
私がUKファッションを語る上で、彼の存在も忘れることが出来ない。
同じ1985年に自身のブランドをスタートしていたが、出逢いはパリの合同展示会場で黒人のひとりが履いていたシューズが目に留まり、誰のデザインかを確認するとそれが彼のシューズであった。
ロンドンのショールームには毎シーズン出掛け、ほぼ同世代ということもあり、彼のデザインするコレクションはテイスト的にぴったりとはまっていた気がする。
パンク的な要素も感じさせるが、ベースの部分ではサヴィル・ローでテーラードを学んだこともあり、素材とディテールにこだわったおとなのテイストを表現していたように思う。
90年代、メンズはパリコレで、レディースはロンドン・ファツション・ウィークでシーズン毎にコレクション発表していたが、実は私が初めてコレクションを観たのは、記憶が曖昧ではあるが88年頃 ? ロンドンのローズベリー・ストリートにある < Sadler's Wells Theatre / サドラーズ・ウェルズ ・シアター >で、Duffer ともうひとりデザイナー名は忘れてしまった が ( もしかするとジャスパー・コンラン ) 3つのブランドが合同でミニ・キャット・ウォーク・ショーを行った。
奥さんの Mariaも含めて仲良くしてもらっていたが、日本にエージェントが出来て、< Ready Steady Go! > での取り扱いはその時点で、The end.
しかしながら、その後もロンドンで取り扱っているショップで購入していたほど、デザイン的にリスペクとしていてお気に入りだった。
彼の影響から私も年会費を払いメンバーとなり、ソーホー・DEAN STREETにある会員制クラブ
2005年には彼にリクエストして < John Moore > とのコラボレーションが実現。ホワイトアッパーにレッド&ホワイトのチェッカーパッチ&ストラップ、ホワイトのクレープソールは個人的にも4足も持っているほどのお気に入りマストアイテム。

< Joe Casely-Hayford / ジョー・ケイスリー・ヘイフォード > 、最近ご無沙汰だが、息子のチャーリーと始めたブランド< Casely- Hayford > でもこの2シーズン、< John Moore > とのコラボレーションモデルを発表している。
こちらが12アイレットの編み上げブーツ。

海外の記事には下記のように紹介されている。
Casely-Hayford for John Moore on my feet
AUTHOR : STYLE SALVAGE STEVE PUBLISHED: SEPTEMBER 17TH, 2011
Casely-Hayford's Seven Hole boot Just over one year ago, I fell head over heels for Casely-Hayford's Paragon boot. Every once in a while you encounter a collection that encapsulates your dream wardrobe. Now, Casely-Hayford have a habit of producing such a collection and their A Darker Shade of Black for AW10, left me contemplating a life of crime [...]
こちらが2回目のデザインで、パッチとストラップがメダリオン使用となっている。

cheers