Belo Horizonte | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

ベロ・オリゾンテの空港から予約している市街地のホテルまでタクシーで50分ほど掛かるが、高速道路を走行途中、新しい建築物が目に留まる。

高速走行のため、シャッターを切るタイミングを逃してしまったが、御歳102歳のオスカー・ニーマイヤーによって最近デザインされた建築物だとドライバーから説明を受け、未だ現役でモダンで常に新しい発想の造形センス&デザインを継続し、活躍し続ける大御所には異国人といえども頭が下がる。

長旅の疲れから決してご機嫌が良いわけではないが、なかなか日本人として触れることが出来ない異国文化を目の当たりにして、意識は再度しっかりとして来る。

猫の額くらい狭い空間にうなぎの寝床のような画一的な建築物が多い日本とは対照的な、広大な大地の空間に浮かび上がる建築物はアートと呼ぶにふさわしい、我々とは発想の原点がまったく違う様に感じてしまう。

以前紹介した、1956年からスタートしたブラジルの首都移転計画によるブラジリアの都市設計や70年代のメトロポリタン・カテドラルの教会も当時としては抜群に斬新的なデザインではあるが、実際に訪れて窓から見た眼下の蒼い海と島々のパノラマは最高で、やはり不時着した宇宙船のようだといわれるニテロイ現代美術館が一番のお気に入り。


Ready Steady Go!


今回の滞在はここベロ・オリゾンテにはわずか3泊だけだが、来る度にヨーロッパ出張中でしばらく会っていなかったMartielo Toledo / マルチェロ・トレドにも、今回食事をともにする約束をしている。

ブラジル人女性の抜群の美貌に出会える愉しみはもちろんのこと、建築文化だけでなく、新しいファッションへの期待やブラジル料理の食文化など興味は尽きず、疲れていても意識は前向きに動き出している。

ドライバーもとても親切な人で、今回も無事にブラジルまでやって来られたことも含めて、感謝の気持ちがわいて来る。

ホテル到着後、チェックインして、すぐにバスタブに浸かり、長旅の疲れを癒す。

ブラジル時間の午後3時、季節は秋とはいえ、夏のような日射しで雲とビルの景色を部屋の窓からただぼんやりと眺めて過ごす。


Ready Steady Go!


ひと眠りした後、小腹が減り、すっかり日が落ちて暗くなった街を散策するが、あまり動き過ぎて迷子になるといけないので、途中スーパーマーケットで食材を買って早々に部屋に戻り、ブラジルビールで乾いた喉を潤す。

微妙にビールの味も違う。

ひとりぼっちの30分ほどの散策だったが、すでに気分はラテンの乗り?、まったく違った空気感がなぜか心地良かった。

朝まで気持ちよく眠れることを期待しながら、本当に長かった1日?が終わろうとしている。


cheers