2時間前だと正直内心は余裕がなくなるが、慣れてしまえばいつものことで何とかなるもの。
1時間前に到着して、いつも通りANAのカウンターで手続きを終わらせ、しばしラウンジで時間を過ごそうと向かうが、この日はパリに向かうファッション業界人がやたら多く、腰を下ろした位置からどのように見ても視界に誰かしら知り合いが、目に入って来る。
挨拶も程々に、ギリギリまでメールの処理に追われるあわただしさの中、知り合いの何人かにそろそろ搭乗ゲートに行きませんと言われ、断るわけにも行かず、数名でゲートに向かう。
更に搭乗手続きのために並んでいる列にも知り合いが多く、本日のANA205便はまさにファッションフライトだねと言えば、隣りに居た誰かさん?がファッションヘルスフライトの方が良いですね ?とからかってくる。
今回予約していたシートはビジネスクラスのフロントで、3Kの窓側でまさに独りになるのにはぴったし。
実は、このフライトに搭乗するファッション関係者が多いことを事前にある程度知っていて、このシートを選択しておいた。
さっさと業界人のオシャレさん達の群れ?から逃避して、解放された自分の空間に腰を落ち着かせる。
離陸までの順番待ちで時間が掛かり、数えきれないほど搭乗しているにもかかわらず、これまでにゆっくりとその光景を見たことはなく、ずっと窓から見える数々のエアラインの飛行機の姿に見とれる。
数分置きに離陸する飛行機を眺め、改めてその姿に目が釘付けとなり、英国航空、ルフトハンザ航空、ヴァージン航空、日本航空、途中着陸のイラン航空のジャンボ機をやり過ごした後、いよいよ離陸となるが、後ろに連なる飛行機の姿にも目を奪われる。
まるで童心に帰ったように離陸までの時間を愉しみ、そして離陸となるが、この瞬間が海外への長旅へ出掛ける気分を実感する。
離陸30分後からドリンクサービズが始まり、搭乗までの移動距離と機内は空気が乾燥しているので、意外と喉が渇き易い。
カンパリオレンジでのどの乾きを癒す。
甘さと苦さが程よくおつまみを頂く頃には、すっかりまわりのことを忘れ、窓から見える蒼空と白い雲をおかずに気分良く自分の世界に浸っているのでした。
以前は毎月送られて来ていたANAの月刊誌/翼の王国も、ここ最近は送られて来なくなり、シート前のポケットに入っているアフリカンな表紙に誘われ、久々にページをめくってみる。
![Ready Steady Go!-翼の大国](https://stat.ameba.jp/user_images/20091013/20/rsg20/22/36/j/t02200293_0239031810275299897.jpg?caw=800)
10月の旅先はアフリカ・ケニア。
Earth Runner in Kenya / サバンナを走れ。
人類発祥の地、アフリカ。
私たちの遠い祖先は、この大地に2本の脚で立ち、歩き始めたという。
以前からアフリカの色が気にはなっていた。
機内食の準備の為にいったん中断して、食事の後ふたたびと言いたいところですが、おそらくシャンパン&ワインの酔いでそのまま眠ってしまうはず。
翼の大国の中のANAグループ国際線航路図をみて、改めて道のりの長さを感じずにはいられない。
約束は出来ませんが、途中どこかで目覚めてから、叶えばご対面へと。
cheers