ANA flight number 206 | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

1ヶ月以上経過した今となれば、搭乗したANA206便成田行きの機内でどのように過ごしていたか、記憶が曖昧ではあるが、機内食の晩ご飯の後は程よく酔っぱらって、ほとんど寝ていたような気がする。

最近のANA機内シート映画プログラムは、驚くほどチャンネル数も増えて、内容もバラエティに充実していて、出来れば2、3本は楽しみたいものだが、ホリデー気分とは全く違い、目一杯仕事に追われて常に疲れていることから、緊張から若干解放される機内では少しでも眠りたい気持ちが優先してしまい、ほとんど映画鑑賞はご無沙汰。

搭乗して運良く窓側のシートに腰掛けた時は、何をするわけでもなく、ただぼんやりと窓の外の景色に目をやり、雲の上の高度1万メートルの真っ青な空を眺め続け、陽が沈み、だんだんと暗くなり、それからも継続して何も見えなくなった完璧に真っ暗な闇夜に輝いている一点の月を眺めているのがお気に入り。

こうして、もの思いにふけりながら過ごす時間は、長旅の疲れを癒すにはぴったりで、誰にも邪魔されない自分の貴重な時間となる。

過去搭乗した数々のフライトで冬ならではの、その中でも運が良い時にしか観ることが出来ない希少なオーロラ体験が思い出される。

着陸するまで永遠に続くゴーというエンジン音と気圧の低さで何となく息苦しさを感じてしまうこともあり、快適とは言えないが旅をしている実感がそこにはある。

たまに知り合いに出会うこともあるが、ほとんどひとり旅で誰に気を使うわけでもなく、気ままな時間を楽しめる空の旅。

ヨーロッパ行きのフライトでは、マイレージが始まってからは浮気もしないでANAを愛し続けて搭乗している。

日本とヨーロッパのいくつかのエアラインが選択出来るが、12時間のロングフライトでは必ず好みがはっきりと現れるはずである。

これまでに随分とお世話になり、お陰さまで良いこともあり、空の旅は気持ちの入れ替えをするには効き目が感じられて、思いのほか楽しめる。

こんなに搭乗していても実は飛行機が苦手で、恥ずかしながら離陸と着陸の時には緊張から手のひらに汗をかいている情けない現実を正直に告白。

目覚めて書き始めた頃、成田到着まであと2時間ほどとのアナウンス。

26日ぶりの日本。

到着したとき、日本人であることを実感する瞬間でもある。

cheers