ここ東京の街もイルミネーションは輝けど、内心はクリスマス気分にとっぷりとひたれるほど皆さん余裕がないのが現状ではないでしょうか。
100年に一度といわれる世界同時不況は、せっかくのムードも減退させ、一段と寒さが厳しくなり街の雰囲気まで冷え込んだまま年末を迎えようとしている。
こういう時は無理してでも空元気を装っているのがベターな気がする。
家でのこじんまりとしたクリスマスらしき晩ご飯にせめてワインくらいはと、ワインセラーから取り出した1本は1993年産の北イタリアピエモンテ州 Vigna Rionda Massolino / ヴィーニャ・リオンダ・マッソリーノ社の BAROLO / バローロ。
銘醸ワインの産地として有名でフランス国境にも近く、イタリアワインの中でも格付けワイン法的に最上位に位置する。

私は別にワイン通でもなければ、こだわりもないが、ついでに簡単に調べてみると、ROSSO/ 赤、BIANCO/白と見た目の色での分類、ピエモンテ、トスカーナ、ヴェネト、カンパーニアなどの産地による分類、そしてイタリアワイン法によるDOCG, DOC, IGT, VdTという4つに分類される。
DOCG / Denominazione di Origine Controllata e Garantia ( 統制保証産地呼称), DOC / Denominazione di Origine Controllata ( 統制原産地呼称)となんとも分かりづらいが、このふたつは次のような条件をすべて満たしているまさにワインのサラブレッドらしい。
1) 原料ぶどうの産地が指定されている土地のものであること。
2) 原料ぶどうの品種、および、混醸する場合は決められたぶどう品種を使い、それぞれのぶどう品種ごとの混合比率が決められた割合を満たしていること。
3) DOCG及びDOCワインを作るためのぶどうを栽培する畑であると、届け出られている畑であること。
4) 決められた方法で醸造されていること。
5) 決められた熟成の方法を用いて、決められた法定熟成期間を満たしていること。
6) アルコール度などワインの化学的成分分析が、規定の条件を満たしていること。
7) 色、香り、風味などワインの質的な特性が、当てはまるDOCG及びDOCワインの力量を満たしていること。
DOCGとなるためにはDOCよりも更に厳しい条件のもと認定されるそうで、DOCGとなるとイタリアでわずか30数種類、DOCはおよそ300種類。
せめてワインくらいは超高級でなければ、お口で余韻が残るくらいは許されるでしょう。
どちらかというと近年でも稀に見る地味目なクリスマス、海外からのクリスマスカードも少なく、サンタも見かけず、雰囲気乏しく今年は終了してしまった感は拭いきれない。
一応、遅ればせながら, Cincin & Merry Xmas !