Brazilian Culture | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

ここ数年で著しい経済発展を遂げているブラジルも、まだまだ貧富の差は大きく経済格差は否めない。

広大な国土には先住民インディオが暮らすアマゾン河流域、アフリカからの移民が多く住むブラジルの北部、ヨーロッパのドイツ人やイタリア人が多く住む南部、そしてサンパウロとリオ デ ジャネイロの中部都市部には政財界や日本人でも知っている海外で活躍する有名サッカー選手のような富裕層とファベーラと呼ばれるスラム街が混在している様々な顔を持つ。

ブラジルの内陸の道路もない高原にオスカー・ニーマイヤーが描いた未来都市ブラジリアの完成が50年前に行われたとは信じがたいほど、人工首都が産声をあげたことに驚かされる。

都市完成27年後の1987年には、世界でも類を見ないスピードで世界遺産に登録されている。

広すぎて歩いて廻るのは不可能な都市ブラジリアにニーマイヤーによる数々の建築物があるが、おそらく想像を絶するであろう未来都市との未知との遭遇が、今から待ち遠しい。

1957年 Alvorado Place & The Chapel / アルヴォラーダ パレス( 大統領官邸)

1958年 National Congress / 国会議事堂

1958年 Museum of The Foundation of Brasilia /ブラジリア創立記念碑

1958年 National Theater / 国立劇場

1960年 Federal Supreme Court / 連邦最高裁判所

1960年 Planalto Palace / プラナルトパレス 大統領府

1962年 Ministry of Foreign Affairs / 外務省

1962年 Ministry of Justice / 司法省

1968年 Ministry of Defence /国防省

1970年 Cathedral Metropolitana / カテドラル

1980年 Juscelino Kubitschek Memorial / ジュセリーノ クビチェック大統領記念館

1986年 Tancredo Neves Freedom & Democracy Pantheon / タンクレード・ネーヴェス自由と民主主義のパンテオン

簡単に説明しただけでもこれだけあるから、1泊2日では到底廻りきれそうもない。

まずは、毎回リオを訪れる度に行こうと思いつつ、お預けとなっているグアナバラ湾に掛かるニテロイの海岸線の岩壁にそびえ立つUFOのような出で立ちのニテロイ現代美術館でニーマイヤーの曲線美に触れてからとしたい。

今年で4回目を迎え、10月10日から4日間開催さてた2008年ブラジル映画祭も多忙のため劇場鑑賞は出来なかったが、ブラジル文化に触れる前知識として映画は語っている。

1970年代の軍事政権下のブラジルと今も残るファベーラの格差社会が抱える社会問題を描いた『 QUASE DOIS IRMÃOS/ミゲルとジョウルジ 』は、華やかな世界の裏側の見落とされがちな現代描写。

近代的な自由極まりない美しい建造物とスラム街ファベーラのどちらにも、刺激的なブラジルならではの色彩と空気感が存在している。

obrigado !