Strange Japanese | Ready Steady Go!

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   ~ London Eye ~

2ヶ月前の9月に破綻したアメリカの大手証券会社リーマン・ブラザースの余波から、世界的な金融危機に陥っている中、G20緊急サミットがワシントンで行われたとある。

発端となったサブプライムローン問題から、世界同時不況はブッシュ政権下でじわじわと忍び寄り、アメリカ発の誰も予想しなかった、まさにTUNAMI/津波である。

そろそろ潮時で末期症状、幕引き近い泣くに泣けない満身創痍状態のブッシュ大統領にアメリカ国民が下した次期大統領オバマ氏への期待は大きい。

おそらく米国民だけでなく世界中の人たちが、厳しい船出であるにもかかわらず、政治家としての実績はないが未知数の新鮮な彼に期待したはずである。

日頃アメリカ人を歓迎しない、イギリス発の何とも皮肉たっぷりなジョークをご覧いただきます。

Lehman Brothers Staff Blockade the Bank

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お分かりいただけましたでしょうか?

そして、世界の金融危機を相変わらず対岸の出来事とでも思っていそうな平和ボケしているかとしか思えない日本発の某新聞記事が目にとまる。

ご存知の様に、我々ファション業界のTUNAMIといえば、開店前に五千人を並ばせ、上空にはテレビ局のヘリコプターまで出動した銀座にオープンしたH&M。

先週には原宿に2店舗目がオープンしたわけだが、2日前から専門学校生とその母親が店先で座り込み、今回の目玉商品とうたわれたギャルソンとの協業アイテムを買い込むとの内容に、あえてひとこと言わせてもらえば、次のようになる。

もちろんギャルソンのオリジナルは高価で学生の身分ではそう簡単には購入出来ない。

若者にとって高値&高嶺のギャルソン・ネームタグとデザインは十分過ぎるほど魅力に満ちあふれていたのかもしれない。

その結果、初日に9千人、2日目に1万人の来店者数があり、大いに賑わったらしく、テレビニュースで観た光景はまるでご近所の明治神宮の初詣かと思わせるほどのお祭り状態。

しかしながら、何も2日前から親子で並び、メンズ&レディースのトータル50アイテムすべてを買う必要性が本当にあるのだろうか?

学生はそれでもお金はないが隙と時間を持て余していて、物見見物的に来店する気持ちは分からないでもないが、母親までが同行して、あの人通りと車の往来が多い明治通りに座り込む姿はどう見てもいただけない。

お年を想像すれば、40代か50代となるが、ご夫人がやる事ではないだろうと、、、、、、、

実際の事実関係はもちろん知らないが、平日のはずだから娘には学校へ行けと親の立場で言うべきではとも思うし、旦那さまは家事もしないで全身全霊をH&Mにかけているご様子でも大丈夫なんだろうかと余計なことまで考えてしまう。

単価が平均5千円でも50アイテムで25万円もするが、そのお金の出所はいったいどこからなんだろうかと?

全アイテム購入する意図は何なのか? 純粋に理解に苦しむ。

転売はしないと記事には書いているが、それではまわりの人間に自慢でもして、単純に購入して保有している優越感だけなのか?

結論は、今回の協業アイテムの単価がいくらかは私は知らないが、クォリティーがあまりに違いがあり過ぎる協業には疑問が残る。

同じ頃、表参道のアメリカ産のハンバーガー屋にもオープン初日に数百メートル人が並んだとか、、、、、、

たとえどんなに美味しくても、アメリカ産のハンバーガー。

質流れのヴィトン、グッチ、エルメスのバッグの販売セールに大勢押し寄せ、1日で1億数千万円も売れたとか、、、、、、

とにかく何が何でも並ぶことに生き甲斐?を持っているかのような不思議な現象と文化が当たり前の日本人ののどかさに、ちょっぴり哀しささえも感じてしまう。

他人が自分の時間とお金で何をしようが大きなお世話かも知れないが、とにかくブランドにこだわる超日本人的オシャレ感覚に、日頃からの大疑問の念がわき起こる。

よせばよかったのに、ずるいやつが許せない、最近溜まりに溜まった自分にふりかかる納得出来ない数々のフラストレーションのはけ口の餌食?とさせていただきました。

good night.