ひとり大きなスーツケースを抱え、パリ・ガードノード駅から昨年の11月に新しく出来たロンドン・セントパンクラス駅行きの21:13発のユーロスターに乗る。
これまでのテムズ川下のウォータールー駅からロンドンセントラルのセントパンクラス駅に移転したことで時間も短縮され、ロンドンでのアクセスも良くなり、便利になった分、利用客が増え、いつも込んでいるような気がします。
フライトの場合、市内からパリのCDG/シャルルドゴール空港までも遠いし、待ち時間、フライトの遅れ、ロンドンのヒースロー空港から市内への時間を考えるとユーロスターの方が便利になったということが大きな理由のようです。
さて、2時間25分後、無事にロンドン到着。
真新しいセントパンクラスの駅は22時40分ということもあり、閑散としていて、なおかつ、歓迎しないお決まりコースのロンドンウエザーがお出迎えしてくれる。
乗車したコーチが改札口まで遠く、重いスーツケースを引きずり、何とかタクシー乗り場まで来るが、タクシーが来ない。
パリ・ブラジル間機中1泊、ブラジルに8泊、ブラジル・パリ間機中1泊、バルセロナ2泊、バルセロナ・パリ車中1泊、正月が明けて間もなく旅に出て、休みなくノンストップで働き詰めでこのハードスケジュール、一滴のエネルギーも残ってなく、早くホテルのベッドで横になりたいが、望めば望むほど現実は逆に進行しがち。
グレーで寒くておまけに雨とロンドン好きを自認していても、冬のこの天候だけはさすがにお口に合いません。
これ以上書くと、嫌なら来るなのロンドナーの非難のひと言が強烈に襲ってきそうなので、これくらいにしておきます。
重さ23キロのスーツケースを2個抱え、シャルルドゴール空港ではターミナル1からターミナル2への移動で30分も掛かり一苦労、トランジットでは4、5時間忍耐強く待ち続け、エレベーターがほとんどないヨーロッパの駅構内の階段を上がり下り、プラットフォームの端から端まで歩いて、展示会場では毎日、足がパンパンになるほど歩き回り、筋肉痛にこれまでの疲労が襲って来て、ロンドンのホテルにチェックイン出来た時には、この2週間を振り返り、よくぞこのハードスケジュールに耐えたものだと、自分で自分の頭をなでてやりたくなるほど気持ちが熱くなります。
立場上、誰も褒めてくれることはないから、自分で頭をなでるくらいの小さなご褒美は許されるでしょう。
スーツケースを開けると2週間分の洗濯物の山が目に入り、明日はコインランドリーで洗濯から1日が始まります。
ひとも羨ましがる、もちろんいいこともイッパイある旅だけれど、現実的なところもご披露して、そろそろロンドンでの初日のベッドタイムのお時間です。
3日ぶりの大きめのベッドが妙に嬉しく感じます。
cheers