何気なく12月に入ると口癖のように師走という言葉が聞こえてくるが、どういう意味か深く考えたことがなかった。
検索すると、簡単な説明では忙しくて師匠も走ると言ういわれからとあるが、とにかく、12月は皆さん忙しく動き回り、あっという間に大晦日がやってくるということで一件落着?
年末の空気感は独特なものがあり、ひとつ例で上げるとハチ公前のスクランブル交差点では、せわしなさそうな多くの人の往来の中で、イエスキリストの教え的な街宣マイクの声が、渋谷の街では不思議な光景として定番化している。
いよいよ今年も残りわずかだと実感出来る他の光景は、御用納めの今日、ビジネスマンの団体さんの姿がいつにもまして目に付き、我々小売業とは違い、早めの休み開始からか、皮肉にも心なしか嬉しそうな顔つきに見えてしまうのです。
今年もあと数日おつきあいいただきますが、綺麗どころで本日は締めくくりたいと思います。
といっても、あくまでの後藤田流の綺麗どころ、芸者さんのお姉さま方ではございません。
お間違いがないように。
SwedenのMaria Westerlind/ マリア・ウエスターリンドがデザインする自身のレーベル『Maria Westerlind』
早いもので出逢ってから2年の月日が経ちますが、展示会場で私のオーダー時の質問は、まず日本ですでに取り扱いがあるかどうか?から始まります。
私にとって、それは当然ないのがベスト。
自分の目で気に入ったブランドを自分で初めて運んで来て日本に上陸させるやりがいと快感は、バイヤー冥利に尽きる。
ネーミングと情報でバイングを行うと、おそらくここまでの気持ちはわかないはずです。
その後、人気ブランドに育てなくてはいけないが、これがまた簡単ではなく、無名なブランドの販売は、今の日本の市場ではいやというほど過酷である。
もしかして、あなたナルシストと言われようとも、バイヤーとしてこのスタイルこそがインポートものをバイングする原点(売れるものより、売りたいもの)と胸を張れる。
当然、売りたいものがいいものでなくては意味がないが、有り難いことに長年の経験からの自信がそういわせてくれる。
年が明けてから入荷してくる予定のMaria Westerlind 2008SSコレクションのスタイルブックから、ベストアイテムを簡単にご紹介。
今の日本の流行りっぽくないとの声は無視して、洋服作りに勤しんでいらっしゃる方々からお褒めの言葉もいただけるMaria Westerlindは、クドいようではあるが、もし自分が女性なら絶対に着こなせるはず。
調子良く、過去これまで3年先を見てバイングしていたと自負している手前、公言すれば引くに引けないわけで、あんたの勝手な思い込み、独りよがりにならないよう頑張ってイギリスをはじめ、ヨーロッパの数々の無名なレーベルをそれなりに取り扱ってきたはず。
どこかで聞いた覚えがある信じるものは救われるではないが、このMaria Westerlindの12連発のカワイイコレクションにおつき合いいただき、感謝。
Maria Westerlind コレクション、2008年春もそこまで、桜のつぼみの便りが聞こえる頃、東京のどこかでお目にかかれればと思います。
All the very best & cheers!