Paris to London by Eurostar | Ready Steady Go!

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Season Concept
   ~ London Eye ~


快晴の秋晴れでこのままもう少し滞在してパリの秋を堪能したい気持ちを抑えて、北駅に向かいます。

周りはほとんどイギリス人で意外とファミリーが多く、待ち合い場では、見知らぬ老年夫婦3組がワールドカップラグビーの話で盛り上がっているのをまじめな顔でさり気なくしっかり聞いている日本人がひとり、それが私でした。

最近予約した列車がいつも満席のユーロスター、今回も見事に満席で大混雑にがっかり。

窮屈なシートで2時間40分、おしゃべりなイギリス人の会話を耳障りに感じながら、眠ることも出来ず、じっと我慢。

スーツを着たサラリーマンもちらほら、海外ならではの多国籍軍の独特な体臭が車内に漂い、迷惑だけど、文句も言えるはずもなく、ただおとなしく忍の大和魂?

ウォータールー駅に到着後、下車したロンドンはパリと打って変わってどんよりとしたこれぞいかにもイギリス風伝統的なグレーな天候が迎えてくれる。

ついこの前まで残暑厳しい東京生活だったが、すでに秋も真っ盛り、ひんやりした空気が季節の移り変わりの早さを感じさせる。

翌日には間違いなく筋肉痛になることが予想されるはち切れんばかりに目一杯詰め込んだかなり重たいメタルのラゲージを引きずって、地下鉄に乗って予約しているホテルに向かいます。

いつも思うことですが、ヨーロッパの地下鉄はエレベーターがほとんどなく、エスカレーターも途中までと、後は階段を上るしかない、どうしてイギリス人はここまで地下深く掘ってしまったのだろうかと旧式の施設環境に腹立たしいことこのうえない。

1時間後に無事、ホテルにチェックイン後、すでに日が落ち、これからイギリス名物、気分滅入る長い暗い冬の到来を感じさせる。

すでに街路樹の木の葉は黄色に変わり、風に吹かれ路上に舞い落ちた風景をぼんやり窓から眺めると余計気分が落ち込んでくる。

こういう行程を過去どれくらい行って来たのか、多少場所は変われど、あまり変化のない現実に  飽食気味で面白みに欠けているが、仕事と思えば、毎日が単純な繰り返しでも仕方ない、まだ海外に来れているだけ恵まれてはいるはず、、、、、、

バスに乗ってラドブロークにあるスーパー・Sainsbury /セインズブリーに晩ご飯を買いに出かける。

どの食材も日本円に換算すると異常に高く、質と値段のバランスはまったく取れていないイギリス物価に不満たらたらの心境。

ハムにサラミ、チーズに赤ワイン、チキンにパン、フュームスにクラッカー、オレンジにバナナ、蜂蜜とヨーグルトを買い込んでお得意の自分流の雰囲気にひたり、ベッドの上で時間を過ごす。

テレビでは映画スーパーマンが流れているが、聞き入るまでの集中力はなく、ただ画面を眺めている程度に楽しむ。

今回は2泊だけの短い滞在なので、どこにも出かけられず、デスクワークでほとんど終わってしまうはず、、、、

丸1日公園でのんびり過ごしたいところだが、それもかなわぬ現実にストレス指数も上がりぱなし。

今回はパリで外国人との色んな交渉で我が心中爆発瞬前。

こんな生活に慣れているとはいえ、時間貧乏?がゆえ、願望にほど遠い現実、理想はまさに夢とかし、旨く噛み合った実感がないまま時が過ぎて行く。

せめてベッドの上でいい夢を見て、気晴らしか?

ほど良い酔いと疲れからか、いつの間にか眠ってしまう。

All the best.