The New English Dandy | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~


世の中、偶然というか不思議な事は起こるものです。

何がと言えば、22日の夕方、ひとりの外国人がお店にやって来たのですが、彼の名前はClaudio/クラウディオ。

イタリーの北東ヴェニス近くのVicenza/ヴィセンザから台北経由で初めての来日で東京に1週間滞在。

彼は、96年に自分のレーベルDNAを立ち上げ、その売り込みと日本マーケットのリサーチで我がレディ ステディ ゴーに偶然やって来たのか、それとも情報を収集して意識してやって来たのか、、、、

彼とは初対面だけれども、彼の名刺をもらうと、どこかでこのレーベルを見たような気がして、よくよく聞いてみるとロンドンのいくつかのショップでも取り扱っているそうで、その中に相棒クリスくんのオフィースの5軒隣りにこじんまりとしたお店がオープンして何気なく覗いた時に、Claudioのレーベルが店頭にあったことを思い出しました。

その時は、当然、彼の事は知らない訳ですが、この広い世界で偶然、こうやって出逢う事は確率的にもかなり低く、かなり驚いたのも事実なのです。

彼のビジネススタイルを聞いてみるとまったく考え方は、自分と同じで売れるものより、売りたいものへのこだわりが強く、日本は雑誌、テレビのメディアの露出やポップスターやスポーツ選手が着用すると人気が高まり、皆、購入する傾向が強いと説明するとそれは万国共通、イタリーでもまったく同じだと言う。

彼は、そういったファッション傾向が好きでなく、オリジナリティを強調してこだわってやっているそうです。

本日、再度サンプルを持って尋ねてくれて、不慣れな東京でファッション本を探しているそうで、初対面の外国人とでも妙に気が合うことが多い後藤田、ふたりで渋谷のパルコの地下にある洋書店LOGOSへ。

以前は、よく覗いていたが最近ご無沙汰だったけれど、棚に並べられた洋書の数々は以前に比べて、種類もジャンルも充実したように感じます。

もちろん、ファッション書を中心にペラペラと内容が良さそうなものを見て行きますが、ふたりの目にとまったのはタイトル『 The New English Dandy』、彼の友達/Wade Crescent/ウェド クレッセントが表紙のイギリスのおしゃれファッション人間&アーティスト人間スナップ特集。

後藤田が知っているダンディ?も何人か載っていて、 最初のThe Gentlemanではいきなり15年程前にロンドンで出逢った元Squaire/スクゥアイアのオーナーで現在セヴィルローのKilgour/キルガーのクリエイティブ
ディレクターイタリア系イギリス人Carlo Brandelli/カルロ ブランデリ。

Neo Modernistでは、Ready Steady Go!が20年前、日本で初めて取り扱ってから10年間、先駆けて販売してきてUKストリートレーベルの草分けとして80年代、90年代を牽引して来たThe Duffer of St George のオーナーのEddie Prendergast/エディ プレンダーガスト。

昔は、彼の自宅にも遊びに行ったりした付き合いでしたが、Duffer/ ダッファーも長い年月が経ち、会社が成長した事で自分のテイストとは違った方向へ?

エディは私より2歳年下ですが、7、8年前からロンドンからヨーロッパの他都市へのフライトがたまたま一緒になったりした時にまわりのイギリス人が彼のルックスからグランドファーザーと冷やかしているくらい年々、ダンディーさ?は増すばかりで、本音でいうとかなりおじいさんと呼ばれるくらい貫禄十分?の老け顔に変身しておりました。

その隣りのページには、今はなくなったレーベルBurro/ブロのOlaf/オラフ&Tim/ティム Parkerの兄弟ふたり。

このレーベルもスタートした14年前にReady Steady Go!が日本で最初に取り扱い始め、長年仲良くしていたから懐かしさを感じます。

そして、現在お店で扱っているYMCのデザイナーFraser Moss/フレイザーモスも登場。

イーストロンドンにショップを構え、カモフラージュやチェックのスティックテープやビニール袋など色んなプロダクトなどをデザインするMat Bickley/マット ビックリー

シューレーベルJeffery West のデザイナーGuy West/ガイ ウエスト

Celebrity Tailorでは、80年代のロンドンステージの生き字引、カールさせた前髪がトレードマークのアーティストDuggie Fields/ダギー フィールド、Sebastian Horsley/セバスチャン ホーズリー、以前このブログでもご紹介したフェイヴァリットアーティストTom Dixon/トム ディクソン、英国のビスポークといえば、John Pearse/ジョン ピアース、Mark Powell/マーク パウエル、Richard James/リチャード ジェームス、Ozwald Boateng/オズワルド ボーティングの4名と大勢がスーツでおめかし登場。

New Britonでは、過去何度かロンドンファッションウィークのキャットウォークショーで観たデザイナーArkadius/アルカディアス、後藤田がリスペクトするイギリス人ファッションデザイナーのJoe Casely-Hayford/ジョーケスリーヘイフォードのアシスタントデザイナーを勤めた後、独立して自身のレーベルを立ち上げたWale Adayemi/ウェール アダヤミ、そして84年の11月にイギリスのニューヤングファッションデザイナー集団が、タイトル『 Londo goes to Tokyo 』で来日して、表参道のMORI HANAEビルでキャットウォークショーを行った時のひとりで今も現役で活躍中のハットデザイナーStephen Jones/スティーブン ジョーンズ。

とても刺激的で魅力いっぱいだった当時のロンドンで出逢った懐かしい顔ぶれを簡単にご紹介して、一流の彼らの個性から学んだ事が数多くあります。

ロンドンとともに歩んで来たReady Steady Go/レディ ステディ ゴーの在り方を再認識出来た日曜日の夕方。

いつものごとく、ビールタイムとなり、書き疲れて乾いた喉を潤す今日の銘柄は、サントリーのプレミアムモルツ。


good malts & good luck