ニューヨーク、ミラノ、ロンドン、パリの世界四大コレクションが幕を閉じたが、東京では昨日の12日から日本ファッションウイーク/JFWが開幕した。
といっても元来インポートひとすじなのであまりこのイベントを強く意識したことは記憶にない。
先シーズンの今春のコレクションは、Ready Steady Go!が販売しているロンドンのJohn Moore /ジョンムーアとTAISHI NOBUKUNIとのコラボレーションシューズを作製したことから、ご縁となり店頭に並び始めたこともあり、東京コレクションの中で唯一彼への意識は高まっている。
今回の2007秋冬東京コレクションも、あるご縁から開幕のトップバッターMercibeaucoup/メルシーボークーのキャットウォークショーを日本橋三越前の特設テントで見ることに。
正直、名前は聞いたことがあったがどのようなデザインでブランドなのかまったく知識がないまま、会場入りして、まずはその舞台エントランスの白のドット柄の真っ赤キノコのオブジェが印象に残り、ライトが落とされ暗闇から流れて来た音楽は完璧な和楽の狂言で不思議な世界がスタートです。
日本人らしくない個性派とは聞いていたが、コレクションの彩りも秋冬ものでこれだけカラフルに演出出来るのは、普段色感を重要視している後藤田にとっても刺激を与えてくれたのかもしれない。
前シーズン取り扱ったブラジルレーベルのリオデジャネイロ産のOESTUDIO/オーイスツゥジオやSOUL SEVENTY/ソウルセブンティの南米ラテン系の熱いありがちなマーケットを無視したオリジナリティー重視のデザインにどこかしら近い匂いを感じてしまう。
宇津木えりというデザイナーが今後、どのようにジャパニーズファッションを進化させてくれるのか、遠くから拝見させて頂きます。
数日前には、東京ガールズコレクションも横浜アリーナで開催され、2万人以上の来場者があったそうです。
昨日たまたま来たスタイリストさんの話だと、15時から23時まで様々な演出で盛り上がったそうでこれも日本のファッション文化のひとつとなったみたいで驚きです。
海外からのメディアもかなり来ていたらしく、彼らが受け止めるジャパニーズファッションは果たしてどちらなんでしょうか?
海外でも存在しないスタイルのファッションショーを珍しがって話題性だけで取材に来ているのか、ホントに世界のファッションシーンのひとつと捉えて見に来ているのか、日本人大好きなごちゃ混ぜの一過性のイベントブームで終わらないように。
そして、本来の日本ファッションの本道であるはずの東京コレクションも世界のコレクションの位置づけまで進歩出来るように。
一部の業界人間だけのイベントで終わらず、一般人の参加はなくても今週は東京ファッションウィークなんだとそれなりに一文化として認識されるくらいの宣伝アピールが必要不可欠で、もっと東京の街に根付くような世界でも通用する印象強い個性派デザイナーと企画が要求されているのでは、、、、、
あくまでも島国の流行りもの好きドメスティックフェステバルで終わるのか、それとも儲け主義に偏らず、世界へ目を向けるのか、こちらもあまり近寄らず外野のチープシートの更に立ち見席から拝見させていただきます。
云うは容易いを100%実践して自信満々?にこんな意見で今日は締めくくります。
Cheers.