長いなが~い8泊9日のパリ滞在も最終日の今朝目覚めてめちゃくちゃ散らかっている部屋に愕然として、自分でも呆れながら夜には20:13発ロンドン行きのユーロスターに乗るため、スーツケースに荷物詰めをしこたま時間を気にしながら頑張ったおかげで何とかチェックアウトタイムに間に合い、ホテルをチェックアウト後、展示会場へと地下鉄で向かったのです。
日曜日のせいか地下鉄も空いていて昨日から青空が続き、ゆっくり観光なんてシャレてみたいが、相変わらずの巨大パビリオン巡りで意外と最終日は時間の経過が早くてあっという間に午後5時を迎える。
何人かのイギリス人、フランス人、イタリア人、デンマーク人の知り合いたちにはセイ グッバ~イ。
レディ ステディ ゴーがディストリビューターの某ブランドのブースに何人かの日本人のバイヤーさんが名刺を置かれているが、狭い日本でも知らない会社が殆どで改めてこのファッション業界も千差万別、自分が知っているだけがファッションではないことを痛感させられます。
考えてみれば、ヨーロッパマーケットで先駆けるバイイングを意識しているバイヤーなんてたかが知れていて、ほとんどはありがちな旬なものへ落ち着くのでしょう。
だから、後藤田から見ていつものんびりと何人かで話をしながら歩いていたり、そんなに真剣にものを見ている感じを受けないのもうなずけまし、せめてもう少しは着こなしにも意識して気張って欲しいものですが、ひとはひと、とやかく言うのはやめましょう。
目指していることや意識しているところが違いすぎて、情報から得たものや定番もので十分なのかも知れません。
さて14日からの東京での展示会にあわせてサンプルをリクエストするが、わずか中10日の短時間に皆驚くが、これも無理を承知で言ってみるだけ言ってダメなら仕方ないも後藤田流。
シッピングの日にちを考えると可能性はかなり低くて僅か数パーセントかもしれないが、まあとにかく『やって見なはれ』の関西弁はサントリーの元社長佐治敬三氏のお言葉。
とにかく、スマイルと低姿勢で出来るだけのパホーマンスでジャパニーズらしくなくアピールすれば、通じる事もあるのです。
これは天性のものか、それとも努力と経験によるものかは定かでないが、自分では自然と身に付いたように思います。
一度ホテルに戻り、預けていたラゲージをピックアップしてガードノード駅まで。
フランス&イギリスの税関検査もあえて男性スタッフを選び、問題なく通過、セキュリティチェックも問題なく通過、シートを見つけてしばしリラックスしているとクリスくんとロンドンのオフィースレンドルフのUCHI/ウーシ夫婦がやって来る。
どちらまでの問いかけにロンドンまで20:13の列車だそうで偶然同じではありませんか。
ランデヴゥとフーズネクスト両方に出展していて18時の終了とともに急いで片付けて、息を切らせて大荷物で登場です。
列車はコーチ番号2、シートナンバー87で運良くとなりは空席、ひとりゆっくりとこのブログを書いています。
車窓からはパリの夜景がほんのちょっぴり味わえてフレンチキッスでまた次回まで、その後、ほぼ闇夜の中、窓に写った自分の顔を見て、もしかしていくらかパリ滞在でグレイヘア/白髪が増えたかもと急に落ち込む。
夜行列車のせいか話し声もほとんど聞こえず、ひとりぼんやりと暗闇に点々と連なるライトを目で追いながら、感傷にひたる自分に呆れるがこれも性分。
日本人もいなく、知り合いも自分のコーチにはいないから、こんな時間と空間が居心地よくさせてくれる。
ふた席前の美人の女性と目が合い、美しい微笑みとアイコンタクトでこんばんわ。
隣りにでかいオッサンや体臭がある人が座るか、スレンダーなきれいな女性が座るかで3時間の列車の旅の居心地と想い出に随分と差が出るのです。
これも運とは言え、単純にラッキー、アンラッキーでは済まされないくらい大事なことなのです。
この先、より楽しい気分にさせてくれるか、むっとした顔でふて寝を決め込むのでは大違いでしょ。
日本では滅多にないことも、海外では自然と振る舞うことが出来て、列車の旅も何となく楽しくなる。
ロンドン到着まで後1時間半、そろそろトンネルに入るとのアナウンスにあわせてアクビも出て、言いたいことも書いたのでひと眠りします。
起きた頃には、ロンドンのはず?
good night.