■第23回(狩りと獲物)の復習
義時(小栗旬)は、巻狩の裏に頼朝暗殺計画の存在があることを時政(坂東彌十郎)に告げ、父がそれに関わっていないことを確認する。
頼朝(大泉洋)は今回の巻狩を万寿(金子大地)の初陣と位置づけて、鎌倉殿を継承する後継者披露のイベントにしたいと考えていた。
義時の嫡男・金剛(坂口健太郎)が仕留めた鹿を嬉しそうに見せに来た。
今さら巻狩を中止するわけにはいかない。となれば、頼朝の身辺警護を強化する以外に方法はない。巻狩開催担当の時政は、娘婿の畠山重忠(中川大志)が「警備はじぶんに任せろ」というのを頼もしげに見ていた。
比企能員(佐藤二朗)は姪の比奈(堀田真由)に頼朝の接待をさせようと、巻狩の宿舎につれてくるが、義時が主人公特権で彼女を夜の散歩に連れ出し、イチャつく。
お披露目イベントの主役・万寿は、狩りの成果が上がらず、空回り気味で不機嫌だった。何といっても、万寿は数えでまだ十二歳(巻狩時点で満10歳)、現代なら小学五年生なのだ(金剛は一つ下)。
金剛が射止めた鹿を万寿が射止めたように偽装する御家人たち。
能員は鎌倉に帰ると、政子(小池栄子)に万寿が鹿を射止めたことを報告をして、祝辞を述べる(※1)。すると、政子は「それがどうした」と突き放したような返事。横でそれを聞いていた道(堀内敬子)は憤慨した様子。しかし、政子はまわりの御家人たちの手前、ツレナイ素振りを見せたものの、内心では万寿を褒めてやりたい気分だった。
懲りない頼朝は、寝所に身代わりを置いて、比奈に夜這いをかけようとする。
しかし、比奈の部屋には義時もいた。
建久四年(1193)五月二十八日夜、雷雨の中、曽我兄弟と助っ人の仁田忠常(高岸宏行)らの一団が敵を求め、暗い道を進んでいた。頼朝の宿舎がある方向に進もうとする兄弟を忠常が怪しんで、その行く手を遮ろうとする。兄の祐成(田邊和也)は、忠常に斬りかかるが、一団の前には護衛隊を率いる重忠が現れ、立ちはだかろうとする。しかし、弟の時致(田中俊介)はその傍らを駆け抜け、宿舎に突入する。
頼朝の寝所に侵入した時致は、寝ていた男を斬殺する。「頼朝を討ち取ったり」。時致の興奮した声が雷鳴轟くあたり一帯に響き渡った。
「頼朝討たれる」の報がかけめぐる。
義時は万寿の無事を確認して、ひとまず安堵する。しかし、頼朝の安否を確認するまでは気を抜けない。
義時と金剛が現場へ駆けつけた時には、斃れた死体の横で忠常が泣き喚いていた。と、その時、背後で声がした。
「いったい何があったというのだ」
声の主は頼朝その人であった。
頼朝の寝所で休んでいたのは、比奈に夜這いを駆けるため、頼朝の身代わりをしていた工藤祐経(坪倉由幸)であった。時致に斬られた男の死体は、祐経だったのである。
巻狩における襲撃事件の第一報が鎌倉に届く。「何があろうとも、鎌倉は私が守ります」。動揺する政子を力強く励ましたのは頼朝の異母弟「蒲殿」範頼(迫田孝也)であった。
異変を聞いた、万寿の乳母夫・能員は、万寿の安否も分からないため、賭けに出る。
姪・常(渡邉梨香子)の婿・範頼を鎌倉殿代行の座につけようと考えたのだ。
一方、千幡の乳母・実衣(宮澤エマ)は夫・阿野全成(新納慎也)に「あの子(千幡)が鎌倉殿になっちゃうかも」と口走り、たしなめられる。
能員と範頼は、範頼が直ちに鎌倉殿代行に就任することにつき、政権アドバイザーの大江広元(栗原英雄)に意見を求める。しかし広元は、いまは何よりもまず頼朝の安否を確認することが先決だと反対する。なおも、危機管理において、インシデント発生時には初動対応が肝要だと食い下がる範頼に、もう一人のアドバイザー・三善康信(小林隆)が「私が力を貸しましょう」と申し出る。
現地では、事態を把握した頼朝が義時と善後策を検討していた。
鎌倉殿暗殺計画があったなどという、不祥事は絶対に公表できない。
曽我兄弟は仇討ちを装って頼朝暗殺を決行しようとしたが、この際だから本当に仇討ちだったことにしてしまいまよう。義時広報部長はそう提言した。かくして、暗殺計画は隠蔽され、「曽我兄弟の仇討ち」が美談として世間に喧伝されたのである。
「さすがは鎌倉殿。今回も天の加護がありましたね」と感心する義時に、「俺の役目ももう終わったんじゃないかな。そろそろ、天にも見放されそうな気がする」。頼朝はぼそっとそういった。
頼朝が無事に鎌倉へ帰還する。
喜ぶ政子たち。範頼も嬉しそうに出迎えた、
しかし、その後、鎌倉殿代行の一件に関する報告を広元から聞いた頼朝の表情には、猜疑の念がみるみる広がっていった。
※1)『吾妻鏡』建久四年五月二十二日条によれば、政子にこのことを報告したのは頼朝に遣わされた、梶原景高(景時の次男)であったという。
■第24回(変わらぬ人)の予習
うーん。「良い人」範頼にもついにフラグが立ってしまい、今回もまた後味の悪い展開になってしまった。今回の大河は、近年あまり日の当たらなかった人物たちにも光が当たっている点は大歓迎なんだけど、ちょっといじわるな改変が多すぎるように思う。とりわけ、流人時代から終始頼朝を扶助しつづけてきた比企氏を悪者にするのは少し抵抗を禁じえない。
来週は大姫入内問題で、再来週(6/26)はいよいよ、エックスデイか……、
※()内はキャスト。敬称略
■ストーリー予想
【予習13】第一部 第三・四章 天下草創・巨星墜つ(鎌倉殿の13人:2022大河)
■「通称&年齢(数え)」つき配役表(敬称略)
〇義時をめぐる人びと 主人公・義時との関係
★江間「小四郎」義時(31):小栗旬 (本人)
金剛(11):坂口健太郎 嫡男 ※後の北条泰時
■「鎌倉殿」源頼朝(47):大泉洋 義兄
北条政子(37):小池栄子 実姉
大姫(16):南沙良 姪
万寿(12):金子大地 甥 ※後の源頼家
千幡(2):● 甥 ※後の源実朝
★北条「四郎」時政(53):坂東彌十郎 実父
りく(-):宮沢りえ 継母(牧の方)
北条政範(5)::● 義弟(りくの実子)
北条「五郎」時連(19):瀬戸康史 異母弟
実衣(-):宮澤エマ 実姉(阿波局)
「悪禅師」阿野全成(41):新納慎也 義兄
ちえ(-):福田愛依 異母妹 ※畠山重忠の妻
畠山「次郎」重忠(30):中川大志 義弟
あき(-):尾碕真花 異母妹 ※稲毛重成の妻
稲毛重成(-):村上誠基 義弟
牧「三郎」宗親(-):山崎一 ※りくの兄
〇比企一族
★比企「藤四郎」能員(-):佐藤二朗 ※比企尼の甥、猶子
道(-):堀内敬子 ※能員の妻
せつ(-):● ※能員の娘(若狭局)
比企「藤内」朝宗(-):●
比奈(-):堀田真由 ※比企朝宗の娘(姫の前。比企尼の孫娘)か?
☆安達「藤九郎」盛長(56):野添義弘 ※比企尼の娘(長女)婿
常(-):渡邉梨香子 ※源範頼の妻。安達盛長の娘(亀御前)
「蒲冠者」源範頼(-):迫田孝也 ※頼朝の異母弟
平賀「四郎」義信;● ※比企尼の娘(三女)婿
〇三浦党の人びと
☆三浦「介」義澄(67):佐藤B作
三浦「平六」義村(-):山本耕史
初(-):遠藤みのん ※後に金剛の妻となる矢部禅尼か?
佐原「十郎」義連(-):●
★和田「小太郎」義盛(47):横田栄司
岡崎「四郎」義実(82):たかお鷹
〇御家人たち
仁田「四郎」忠常(27):高岸宏行(ティモンディ)
工藤祐経(-):坪倉由幸(我が家)
天野「藤内」遠景(-):●
★梶原「平三」景時(-):中村獅童
梶原「源太」景季(32);柾木玲弥
土肥「次郎」実平(-):阿南健治
☆足立「右馬允」遠元(-):大野泰広
千葉「介」常胤(76):岡本信人
☆八田「四郎」知家(-):市原隼人
小山「小四郎」朝政(-):中村敦
結城「七郎」朝光(27):● ※小山朝政の弟
☆大江広元(46):栗原英雄 ※中原親能の弟か?
☆中原親能(51):川島潤哉
☆二階堂行政(-):野仲イサオ ※頼朝の從叔父
☆三善康信(54):小林隆 ※頼朝の乳母の甥
佐々木「太郎」定綱(52):木全隆浩 ※頼朝の従兄弟
佐々木「次郎」経高(-):江澤大樹
佐々木「三郎」盛綱(43):増田和也 ※頼朝の従兄弟
佐々木「四郎」高綱(-):見寺剛 ※頼朝の従兄弟
○宮廷の人びと
★後鳥羽天皇(14):菊井りひと
丹後局(-):鈴木京香
土御門通親(45):関智一
九条兼実(45):田中直樹(ココリコ)
一条能保(47):● ※頼朝の義弟(同母妹の夫)
○曽我兄弟をめぐる人びと
曽我「十郎」祐成(22):田邊和也
曽我「五郎」時致(20):田中俊介
○その他の人びと
善児(-):梶原善 ※梶原景時の家来
文覚(55):市川猿之助
慈円(39):山寺宏一 ※九条兼実の実弟
運慶(-):相島一之
※()内は曽我兄弟の仇討ち時(建久四年)の年齢
※「」内は通称等。●印はキャスト未定(または不明)
※■は頼朝とそのライバル(前半各パートのラスボス)と思われる人物
※★は義時とそのライバル(後半各パートのラスボス)になると思われる人物
※☆は13人の宿老(義時とそのライバルをのぞく)
※登場し(てい)ない人物も含まれています(期待値込)