敬頌新禧 〜白河夜船〜 13 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^

 「はぁ。はぁ。はぁ。」

気がつくと、
鬼の姿はなく、
息を荒げた智の姿。

ねうねうは、
さきほどの猫の姿のままだ。




「智。どうした?
大丈夫。」

跪く智に、
雅が肩をだきながら、尋ねると、


「はは。
ちょっと新年より働きすぎた。

和が足りないんだよ。
あいつのところに連れてってくれれば、
すぐに治る。」



たしかにいつもとは違う呪術と、光。

新年だし、
和や潤がいない中、
かなりの負担を負わせてしまったか。




ばたり。

言うなり気を失う。



「智っ。」


智を抱き上げようとした時、
ふと、
周りがわさわさしているのに雅も気がつく。


へ?
ええ?


「ここはどこだ?」

「俺は、何をしてたんだ?」

「一体、何が?」


きょろきょろしている男たちが、
わさわさ湧いてでている。


や、やば。
こいつらに説明するのもめんどくさい。

ねうねうの方に、
目線で助けを求めても、
猫の姿のまま、
あちらを向いて素知らぬ顔だ。


えーい。ままよ。



「おーい。ここに優太というやつはいないか?

お前の友達の勝利に頼まれて、
この人と、
お前を探しに来たら、
お前たちが気を失って、
ここで倒れているのを見つけたんだ。

勝利のとこに連れて行ってやるから、
俺たちも助けてくれ。」


やぶれかぶれで叫んでみると、


「あ。俺が優太っす。
勝利に頼まれたんですね。

あ。
俺、この人おんぶして連れてきますっ!」


能天気なやつが、
何にも知らずに、
雅の前に現れた。


⭐︎つづく⭐︎