闇のオペレーション 39 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^


俺は何も動けずか。
歯軋りしながらも、
三条に連絡する。



「なるほどね。」


にやりという笑みが電話口で聞こえてきそうな
三条の声。


「敵さん。
あの程度の仕掛けで動いてくれましたか。」



こいつもやはり食えない奴だ。
全ての仕掛けは、
大物である白谷を釣るための、
仕掛けだとおもってやがる。


「どうすればいい?
俺も尚輝も動けない。」



じりじりとしながら、三条に問い返すと、


「そうですね。
二人が動くことは、やめた方がいい。

笠井さんがそこで動くと、
笠井さんとあなたが繋がっていることがバレて、
貴方の命が危ない。

笠井さんは、そこまで考えてるんでしょ。

ほんとだったら、
自分が瀬崎教授の部屋に忍び込んで、
証拠の一つや二つでも、
握ってきたいところだろうに。」



そっか。
尚輝。

お前、そこまで俺のこと…。


言葉に詰まった俺に、
三条の声がかぶさってくる。



「と、いうわけで。
松田さんにお願いしましょう。

あの人、
真面目そうだから、
こういうこと苦手そうだろうけど、
やってもらうしかないですし。

麻酔医なら、
教授室あたりうろうろしててもおかしくないんでしょ?」


三条が何がおかしいのか、
鈴を転がすような軽やかな声で
含み笑いしながら話す。



「段取りは私が話しておきます。
うまくいくかどうかは、
あの人次第ですね。」




⭐︎つづく⭐︎