Be well ♡ 39 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^


時が経つのは早いもので、
いよいよ、
いや
やっとのことで産月に入った。



雅紀のお腹の中は、
もう、ぱんぱんで。


あのほっそい体のどこから、
こんなにお腹だけ膨らむんだろうという形で、
胃から下だけ、膨らんでる。


「えーん。
苦しいっ。
食べられないよー。」


つわりはないけど、
お腹の中の赤ちゃんが胃を圧迫して食べられない。


今日も雅紀は、泣きそうになりながら、
やっとのことでご飯を食べる。



デトックス効果のある緑豆のスープと
玄米のおにぎり。
オクラと納豆とモロヘイヤとマグロのねばねば和え。

ちょっとでも食べやすいご飯を頑張って、
自分で作ってるのに、
蹴飛ばすお腹で邪魔をされてる。




「えーん。お腹の中のあんちゃんが、
ご飯食べようとすると、
邪魔をするー。」



「こらぁ。あんちゃん。
ママを困らせるんじゃないー。」


お腹の中に手を当てれば、


ぼこ。

ばこ。

まるで遊んでもらってると勘違いするように、
お腹の中から、
足の形がくっきり見える。


「んぐ。
ぐえぇ。


えーん。
余計食べられないー。」



必死の形相で、
口の中のものを飲み込んでいく


味がわかるだけに。ものが食べられないのは、
苦しいに違いなくて。



元々食いしん坊な雅紀が、
食べられないのは、
ほんと可哀想すぎる。





見るに見かねて、
お医者さんのとこへ連れて行く。




「先生。
雅紀が食べられなくて、
痩せてってるんです。


どうにかならないですか。」



真剣な顔で考え込むお医者さん。



「うん。
そうですね。


入院して、点滴打ちますか?」




「やです!」


雅紀が即答。


「お腹の中に、あんちゃんがいて、
そして、
翔ちゃんと二人っきりの時間って、
これからもうないんです!

あんちゃんが、
生まれてからは、
俺たちきっと、
お父さん、お母さんの顔を、
この子に見せなきゃいけなくて、
純粋に、
夫婦としての二人って、
今だけなんです!

だから、お願いします。

すこしだけでも、
その時間を味合わせてください!」



泣きそうになりながら、
先生に訴える。




そっか。
雅紀。


親になるって覚悟だけじゃなく、
俺と雅紀の関係が変化することも
心配していてくれたんだ。


ほんと、
何にも言わないけど、
その胸の中はものすごく
感受性が強くて、
いろんなことを考えてる。


ほんと、俺の雅紀はすごい。



惚れ惚れとうちの可愛い雅紀の横顔に
見惚れてた時だった。




「わかりました。
相葉さん。


あなたの気持ちはよくわかりましたが、
でも、

あなたの骨盤が、
実はもう、赤ちゃんの大きさに耐えられなくなってるんです。

このままだと、
骨盤や骨格に歪みが出てしまう可能性もあります。


まだ、予定日には早いですが、
一週間後、
帝王切開としましょう。


赤ちゃんの大きさは、
もう十分すぎるくらい育ってます。




それまで、家で、
最後の二人っきりの時間を楽しんでくださいね。」




お医者さんが淡々と説明する。





「えええええっ!」

と、俺。



「わぁぁぁぁいっ!」

と、雅紀。





さあ。
いよいよ出産。

俺と雅紀の二人だけで過ごす
最後の一週間が始まった。





⭐︎つづく⭐︎



ひさびさー。
一ヶ月ぶりです。

やっと。出産編だよー。

よろしくお願いしまーす。