Lucky ⭐︎ Man 6 | 嵐好き・まるの ブログ

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まるです。

Over50の葉担櫻葉erです。
徒然におはなしを書き、投げ込んであります。
基本は読み手。
色々なブログに顔を出しては、叫ばせていただいております。

どうぞよろしくお願いいたします^ ^


「じゃ、かんぱーい。

おめでと。雅紀。」


ちーん。


合わさるグラスは、
翔ちゃんはカクテル。

俺はパイナップルジュースをベースにしたノンカクテル。


翔ちゃんが取ってくれた店で、
誕生日のお祝い。



「雅紀のお母さんが、
お祝いするっていうからなぁ。

早く帰さなくちゃいけないんだけど。」


と言ってくれるけど。


こんな大人っぽいお店に連れてきてもらって、
ドキドキしちゃう。
翔ちゃんが俺のこと、
大人扱いしてくれてるんだなぁって嬉しくなっちゃう。


ゆっくりと暗くなるお店。

花を中に閉じ込めたオレンジやピンクのキャンドルだけが、
俺たちのテーブルを柔らかく照らす。


うわぁ。

いい雰囲気じゃん。


周りを見渡すと、
カップルたちが 寄り添うようにそのムードに酔っていて。

うわぁぉ。
これって。
あれだよね?


今日、翔ちゃんには恋人になってって言われたばっかりだけと。

俺。
大人の階段一つ登っちゃう?

大人の経験値積んじゃう?



ドキドキしてると、


にっこりとした翔ちゃんの目が合う。





ずきゅん。



くぅん。




だめだよぉ。
そんな優しい目で俺を見つめちゃ。


この顔は俺しか知らない。
そう思っただけで、
身体が、

ずっきゅん、どっきゅん 

しちゃうじゃーん。



どき。

どき。


翔ちゃんの目をずっと見つめてると。


「問題です。」



   


にやりと、笑って翔ちゃんがいきなり出題する。




へ?
なに?






「じゃ、じゃん。
情報技術の略は、IC、
では、情報つ…」


「はいっ!」


こんな素敵なムードの中、
何を好んでクイズなど。

と思うけど、
身についてしまったものは仕方ない。



「情報通信技術だから、ICT!」



「はい。正解です。

では、第二問。」


翔ちゃんは、
俺の正解には、なんのリアクションもせず、
問い読みを続ける。


「アルファベットの中で、
それ自体が数字を表したり、体積の単位を表したりする文字は?」


「えっと、L?」


今度は最後までゆっくり聞いちゃった。

でも、ローマ数字は、Lが50.Mが1000とか表すし、体積を表す単位まで聞かなきゃ、
Mが長さを表すから、そこと引っかかるんだよね。


「ぴんぽん。」


いきなりクイズモードになった翔ちゃんの方を見ると、
翔ちゃんがにっこり言った。

「では。この二問の答えが導くものは?」




はぁぁぁ?
俺はわけが分からず首をかしげた。



⭐︎つづく⭐︎