もしかして、
結婚って ブラック企業より、
ハードな働き方なのかもっ。
だってね。
ご主人様のお仕事の手伝いして、
家事もして、
そのあと、夜のお相手もしなきゃいけないわけでしょ?
普通の共働きだったら、
朝起きて、朝食作って、お弁当作って、
ゴミ捨てして、
昼は バリバリ 会社で働いて、
夜は 慌てて帰りながら買い物して、
夕食作って、お風呂はいって、洗濯して、
部屋干しして
そして、
夜の ご奉仕もするわけでしょ。
普通の結婚だって
身がもたないよね。
ほんと、
よくみんな頑張ってるよ。
世のお嫁さんって。
俺はさ。
特別なとこに嫁いじゃったから、
家事とかは免除で、使用人の方がやってくれるけど、
4人のご主人様のお仕事のお手伝いして
そのあと、夜のご奉仕もって、
無理。無理だよっ。
絶対身がもたないっ。
自分1人の時間だって欲しい〜〜〜っ。
固まってた俺を4人のご主人様が、
優しく覗き込む。
翔様が優しく聞いてくれる。
「もしかして、雅紀?
あんなのが毎日続いたら
身がもたないって思ってる?」
ぶんぶんぶんぶん。
激しく首を縦に振る。
潤様も優しく聞いてくれる。
「あんなこともこんなことも夜にされちゃったら、
昼のお仕事は無理って思ってるのかな?」
「は、はい…。」
ようやく 声が出るようになる。
智様が優しく頭を撫でてくれる。
「もしかしたら、
自分には 嫁など勤まらないから、
どうしようとか考えてる?」
智様の言葉が、
ほんと まっすぐすぎて、
完璧に俺の心を掴んでて、
じわり。
鼻の頭がつんとして、
目尻に涙が出てきそうになる。
「はい。
わたし1人には皆様の愛にはちゃんと答えられそうになくて。
どうしたら良いのかと。」
和也様がそんな俺を見てにっこり笑う。
「馬鹿だなぁ。まぁくんは。
大丈夫だよ。
俺たちは4人でまぁくんを嫁にするって決めたんだから。
そこの翔さんは独り占めしたいみたいだけどな。
そんなことは許さないから。
だから、
翔さんとまぁくんが2人で仲良くしてる間、
俺たちが
まぁくんのスケジュール考えてあげといたから。
おーい。
パネル持ってこーい。」
和也様が、
使用人の人を呼びつけて
ずるずると大きなテレビで見るようなパネルが目の前に、置かれた。
☆つづく☆