素晴らしい世界観 | cindyの乳がんのち日常の日記

cindyの乳がんのち日常の日記

2010年11月乳癌告知。 
術前抗がん剤→温存手術→放射線治療を終えてホルモン療法をしていました。

2021年7月、10年目の年次検査をクリアして半年ごとの検診のみになりました。

図書館で泉鏡花を借りて読んでる。


「外科室・天守物語」


短編集だ。




明治から大正にかけて

活躍した作家だから、

美しい日本語なのだけど、

今滅多に使われていない漢字も

もちろん多数あるし、

文体もも現代と違う。


それを踏まえても

ロマンチックで幻想的で

惹き込まれる文章、文体。


莞爾として佇む という文が 

あってさ、お恥ずかしながら

莞爾の意味がわからずググった。


若い頃はケータイもスマホも

無かったから国語辞典を

引きながら読んだんだよなー。


莞爾とは

動詞でにっこりと笑うって意味。


そういや、小学校の同級生で

莞爾くんっていたなー。


にっこり笑う子に育つようにって

名付けたんだろうね。


それはさておき、

外科室も天守物語も

昔読んだのだけど

やっぱり良かった。


幽玄な世界観がたまらん。